【秋田県横手市】秋のぶら散歩スポット!横手市金沢『平安の風わたる公園』でのんびり歴史巡りとは?
平安のツワモノどもがお出迎え?横手市金沢にある『平安の風わたる公園』とは?
10月は絶好の散歩日和である。
普段は500メートル先の郵便局へ行くときも車を使うザ・秋田県民の私も、この季節に限ってはちょっくら歩いてみたくなる。そんな秋限定ぶら散歩マニアの私がこの日訪れたのは、横手市金沢にある『平安の風わたる公園』である。
平安時代後期に東北地方を舞台に行われた「後三年合戦」の古戦場に作られたこの歴史公園に足を踏み入れると、まずは平安のツワモノどものブロンズ像がお出迎えしてくれる。
「後三年合戦」とは、当時東北で幅を利かせていた清原氏が消滅し、平泉で源義経をかくまったことで有名なあの奥州藤原氏が誕生するきっかけとなった戦いである。そんな平安時代に凌ぎを削った漢たちのブロンズ像の背中には、合戦の模様が描かれた壁画が設置されている。
今から1000年前に弓矢が乱れ飛んだと思われるこの場所だが、令和の現在はゆるやかな空気が流れている。公園内では秋の風物詩であるトンボが空を舞い、隣のグランドゴルフ場ではスポーツの秋に汗を流すお父さんたちの賑やかな声が轟いている。
源義家は義経のひいひいおじいちゃん?古戦場に作られた公園でのんびり歴史巡り!
公園の真ん中でふと足元を見てみると、あの有名な源家の家系図がコンニチハ。赤文字の源義家が当時東北を支配していた清原氏の内輪揉めに口を挟んだことにより起こったのが、いわゆる「後三年合戦」だ。
なるほど。義家って、頼朝や義経のひいひいおじいちゃんなのね。まったくもって歴史に疎い私だが、そんなことをぼんやり考えながら秋風が舞う公園をぶら散歩。古戦場に作られた公園でのんびり歴史巡りも、たまには乙なものだ。
公園の名物スポット!沼に架かる秋田最大の三連太鼓橋とは?
この公園の見どころのひとつが「雁橋(かりがねばし)」と呼ばれる沼に架かるアーチ状の橋だ。トンボが舞う秋田最大の三連太鼓橋を歩きながら感じる秋の気配。ちなみに公園内は約20分ほどで回れるため、高齢の方やちょっと気晴らしをしたいという方にもおススメだ。
この季節の昼間はまだ少しだけ温かい。私は上着の腕をまくって平安のツワモノどもが凌ぎを削った歴史公園を散策した。秋限定ぶら散歩マニアの私がプッシュする平安の風わたる公園。ぜひ雪が降る前に訪れてほしい横手の穴場スポットである。
秋の真ん中で感じる平安の風。1000年前に時代を駆け抜けた猛者たちの足跡を追いながら、いつの間にか私は心地よい汗をかいていた。
平安の風わたる公園
所在地:横手市金沢中野字三貫堰地内
アクセス:JR横手駅から車で約15分
問合せ先:横手市横手地域局横手地域課(0182-32-2725)
備考:冬季閉鎖