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高画質360度カメラ「THETA Z1」の性能をプラグインで最大限に発揮する

わっき動画ライター/パノラマ写真家

民生用360度カメラの中でも抜群の高画質を誇る「RICOH THETA Z1」
1.0型の裏面照射型CMOSイメージセンサーを2つ搭載し、前後の魚眼レンズで周囲360度を一度に記録できます。
さらにRAW記録や3段階の絞り機構(F2.1、F3.5、F5.6)でダイナミックレンジや解像感が向上。他社製品と比べてもゴースト、フレア、パープルフリンジは大幅に軽減されています。

パッと撮ってもキレイにまるっと記録できる
パッと撮ってもキレイにまるっと記録できる

製品自体は発売時にYahoo!クリエイターズでも動画でご紹介しましたが、
1.0型センサーx2搭載!画質を追求したフラッグシップモデル「RICOH THETA Z1」
今回はその性能をさらに向上させるプラグインと、その編集方法についてご紹介します。

DualFisheye Plugin

THETA Z1のカメラシステムはAndroidベースであり、プラグインでの機能拡張などはTHETA Vから継承されています。
そのプラグインのひとつが「Dual Fisheye Plugin」です。
https://pluginstore.theta360.com/plugins/com.hirota41.dualfisheye_plugin/

前後の魚眼レンズで撮影される元画像は丸が左右に並んだ状態なのですが、通常はこれをカメラ内で合成して1枚の360度写真に変更しています。

明暗差の激しいシーンをフルオートで撮影すると白飛びや黒つぶれが起きてしまう…
明暗差の激しいシーンをフルオートで撮影すると白飛びや黒つぶれが起きてしまう…

これを後から自由に編集できるように元画像のまま保存できるのが「Dual Fisheye Plugin」です。

HDR-DNGでの撮影

Dual Fisheye Pluginではいくつかの撮影モードを選択できます。

  • Single Shot モード:1枚のみの撮影
  • Bracketing モード:露出を変えながら複数枚撮影
  • Burst モード:同条件で連射で複数枚撮影
  • HDR-DNGモード(Z1のみ対応):露出を変えながら複数枚撮影し、カメラ内で合成し1枚のHDRデータを保存。

今回ご紹介するのはこの「HDR-DNG」での撮影です。
1つのデータの中に露出の違う複数枚分のデータが格納されているので、あとから自由度の高い現像処理が可能となるのです。

Adobe Lightroom Classic で現像すれば「RICOH THETA Stitcher」でスティッチできて便利
Adobe Lightroom Classic で現像すれば「RICOH THETA Stitcher」でスティッチできて便利

操作手順は以下の動画をご覧ください。

360度撮影では1枚の写真の中に明暗差が大きく異なる場面が多いので、ここぞという場面では「HDR-DNG」での撮影が威力を発揮してくれるでしょう。

THETA Z1をお持ちの方は是非お試しください♪

夜間撮影でも効果抜群です!
夜間撮影でも効果抜群です!

詳細リンク

より詳しい内容は以下のブログ記事をご覧ください。
THETA Z1 Dual Fisheye PluginとRICOH THETA Stitcherで簡単高画質
RICOH THETA Stitcher バージョン 2.20.0 公開

動画ライター/パノラマ写真家

動画ライター/パノラマ写真家/YouTuber。1999年にフリーランスとして独立。テレビ/映画/ゲームなど幅広い分野の映像制作を手がける他、YouTuber、動画レポーターとしても活動中。パノラマ写真は1990年代から撮り続けている。 ストリートビュー認定フォトグラファー/Meta Quest 公式アンバサダー

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