【神戸市中央区】神戸にも富士塚があった!? 意外と楽しい大倉山公園のふるさとの森
神戸の大倉山公園は野球場や遊具があり、ウォーキングやランニングする人たちにも愛用されている公園です。その中に小高い丘になっている部分は「ふるさとの森」と呼ばれているゾーン。大倉山公園に改めて行ってみるといろんな発見がありました。
ふるさとの森の「富士山」の存在感が大きい
大倉山公園は、明治時代に財をなした大倉財閥の別荘地を公園に整備したもの。明治時代から続く園内にはその間の歴史にまつわる石碑なども多くあります。
園内には、市内35県人会によって作られた「ふるさとの森」があります。各県の特色などをモチーフにした木々などの植樹や記念碑や像などが設置されています。例えば福岡県は、牛の像。これは菅原道真公と牛の由来からの御神牛代わりとしての設置でしょうか。
栃木県は男体山のミニチュアが作られています。よく見ると小さなお地蔵さんがいたりミニチュアで作られているところがなんともかわいい。
「ふるさとの森」をひと際目立たせているのが徳島県のワシントンヤシの木です。高くそびえるヤシの木は「ふるさとの森」のシンボル的な木にもなっています。少し離れたところからはこのヤシのシルエットが際立って見えてかっこよいです。とにかく絵になるワシントンヤシ。
そしてなんといっても「ふるさとの森」の丘の展望台付近に設置されている富士山の碑がひと際目を引きます。江戸時代に流行り作られた富士塚がいまでも各地で見られますが、まさにこれは神戸の富士塚といってもいいくらいの出来です。見る角度によって背景が変わって様々な表情を見ることができるのも楽しいです。
この富士山の碑によれば、2001年に神戸静岡県人会100周年の記念として富士山の碑がモニュメントとして設置されたようです。すでに120年以上という長い歴史を持つ県人会であったことは初めて知りました。
大倉山公園の「ふるさとの森」を訪ねてまた違った側面を見つけてみるのも楽しいかもしれません。
大倉山公園
神戸市中央区楠町7丁目4
大倉山駅 徒歩3分