Yahoo!ニュース

自律神経失調症と関連がある病とは?予防のために取り入れたい習慣について解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

不規則な生活や寝不足、仕事や対人関係のストレスなどにより、自律神経が乱れると自律神経失調症を患う可能性があります。

自律神経失調症は心身症状にはっきりとした疾患が見当たらない場合に診断されることが多く、一度患うとつらい症状が長引くこともあるため、日ごろから予防を心がけることが大切です。

今回は、普段からできる自律神経の乱れを予防する生活習慣について考えてみたいと思います。

職場や学校でイヤなことがあったら…

職場や学校では、プレッシャーを感じたり対人関係でモヤモヤしたりすることが誰でもあるのではないでしょうか。

特に繊細な人であれば、ネガティブな感情を家に帰っても引きずってしまう…ということも少なくないと思います。

特にこちらに落ち度がないにもかかわらず、理不尽な対応をされた場合には、心が折れてしまうこともしばしば。

そんな時にこそ、していただきたいことがいくつかあります。

順番にみていきましょう!

・紙に書いて整理してみる

「いきなり怒鳴られた」「全く話を聞いてもらえなかった」「人格を否定されるようなことを言われた」などは、決して看過できることではありません。

しかし、どんな場合でも「もしかしたら自分が悪かったのでは?」とまずは自分を責めてしまう人もいます。

決して自分が悪くないのに、自分に落ち度があるととらえてしまうため、心身に負荷がかかりやすく自律神経は乱れやすいと言えるでしょう。

イヤな目にあったら、まずは客観的にその時の状況をとらえ、紙に書いたり、パソコンに打ち出したりしてみましょう。

事実が固まったら、そこに自身の感情を書き足してみましょう。

自分に落ち度はなく、何に対してモヤモヤしているかが見えてくるハズです。

・カウンセラーに相談してみる

職場や学校でハラスメントを受けているなど、自分一人で解決できる問題でない場合もあるかと思います。

そのような時には、産業カウンセラーやキャリアコンサルタント、養護教諭に相談するようにしてみましょう。

カウンセラーが常駐していない場合は、外部のカウンセラーを頼ることも選択肢の一つです。

気持ちに寄り添い、課題が何なのかを一緒に考えてくれるハズです。

自律神経失調症を防ぐために取り入れたい習慣とは?

日ごろから取り入れたい生活習慣や運動について考えてみたいと思います。

日ごろから意識し、良い習慣を取り入れることで自律神経失調症の予防につながります。

・お風呂に入って湯船につかる

暑い日でも40のお湯に10分程度の全身浴を心がけましょう。

全身をしっかりと温めることで、緊張して凝り固まった筋肉がほぐれ、リラックス効果が高まります。

他にも疲労回復や血行改善、免疫力アップが期待できます。

特に夏場は屋外と屋内の極端な温度差で疲れが溜まりやすく、夏バテや不眠症で体調を崩してしまいがちです。

毎日の入浴で心も体もしっかりとリフレッシュさせ、健康維持に努めましょう。

・軽い運動をする

夕食直後を避け、手軽な運動を30分程度してみましょう。

食事で摂取した糖質をエネルギーへ変換させ、血糖値の上昇を抑えることができます。

また、運動後の疲労感と体温上昇により睡眠の質を高める効果も期待できます。

軽い運動はストレスによる免疫低下を防ぐこともでき、自律神経のバランスを整えてくれる役割を果たしてくれるハズです。

・姿勢を正す

イヤなことがあると、顔はうつむきがちになり、肩や背中が丸まった姿勢をとってしまいがちです。

姿勢が悪いと体に余計な負荷がかかりやすく、免疫力の低下にもつながりかねません。

また、悪い姿勢は一度、クセがついてしまうと改善するのが容易ではありません。

イヤなことがあった時こそ、しっかり前を向き背筋を伸ばして過ごすようにしましょう。

自律神経失調症と関連がある?!病とは?

自律神経失調症を患うと不安や動悸、頭痛、全身の疲労など心身にさまざまな症状が表れます。

自律神経失調症は、先述した通り心身症状に疾患が見当たらないことが診断のポイントとなります。

しかし、不安による落ち込みからうつ病がひそんでいる可能性やその他の不安障害を併発していることも少なくありません。

特にうつ病は、発症の明確な原因が不透明なことが多く、憂鬱な気持ちが長く続きます。

自律神経失調症と診断されたものの、いつまでも気持ちが上がらないという状況が続くようであれば、一度医師に相談してみることを視野に入れましょう。

また、精神疾患以外にも身体症状が表れる病を併発している可能性もありますので、健康診断を受けたりするなどし、予防を心がけましょう。

まとめ

今回は自律神経失調症を予防する方法を中心に解説をしてみました。

自律神経失調症を予防するには、日ごろの習慣が悪影響になっていないかどうか、振り返ってみましょう。

「なんとなくしんどい」と感じたら、自身の生活習慣を正す心がけが大切です!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

「他人の顔色ばかりみてクタクタ」

「自分の意思で生きられない」

「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」

そんな他人軸に悩むあなたは私のブログ(外部リンク)をチェックしてくださいね。

あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを応援しています♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

精神科医しょうの最近の記事