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【河内長野市】天然温泉風の湯が店内リニューアルしていました。どこが変わったかご紹介します。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野は古くからの温泉地というのは、今はあまり知られていないかもしれません。明治から昭和にかけて、河内長野駅の東口、石川沿いに温泉が湧き出ていて、そこには多くの温泉旅館がありました。ただし現在はその雰囲気だけがかすかに残っています。

参考画像:河内長野荘の長野温泉
参考画像:河内長野荘の長野温泉

現在でもその名残があるのが河内長野荘です。今では長野温泉に入れる唯一の旅館となりました。(おばな旅館富貴亭と八重別館は料理旅館)あと天見にはこちらも昭和時代からの歴史がある南天苑の天見温泉がありますね。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

しかし平成時代に入り、従来の長野温泉や天見温泉とは違うエリア、上原西町に新たに温泉が掘削され、河内長野温泉が湧き出ました。その河内長野温泉を提供しているのがスーパー銭湯の風の湯さんで、2002(平成14)年にオープンし今年で21年になるそうです。

この河内長野温泉は地下800メートルから湧き出る天然温泉で、泉質や泉温、効能などは次の通りです。

源泉名 河内長野温泉
源泉温度 26.8度
泉質 単純温泉(中性、低温泉)低帳性
ph値:6.3(ペーハー値、7が中性で、それより小さいと酸性、大きいとアルカリ性)
湧出量 1分間に60リットル
効能 神経痛、筋肉痛、五十肩、慢性消化器病、冷え性、疲労回復など

ちなみに単純温泉とは、化学成分が控えめで刺激が小さく「やさしい温泉」といわれています。刺激が少なく、湯に入ると肌がすべすべとした感触となり、子供からお年寄りまで家族揃って安心して入れる温泉。そして現在の日本の温泉では最も多い泉質です。

そんな風の湯さんが、このたび男女共用エリアを改装したと聞きました。具体的にはレストランのスペースの面積を減らして、休憩スペースを増やしたとのこと。

とても気になりましたので、河内長野駅から上原口バス停までバスに乗ってきました。

ということで風の湯さんの中に入ってみましょう。

風の湯さんを運営しているのはツルカメO&E(株)(外部リンク)さんで、高松と大阪市内に本社があります。風の湯のほかに、万博おゆば、八尾おゆばなど、11の入浴施設の運営をしているそうです。

ということで中に入りました。私事ですが、風の湯さんには2年前に河内長野に引っ越しした直後、ガスの開栓がまだの時によく利用させていただきました。

それからも何度も利用していましたが、店内を改装してからは初めてです。今回は風の湯さんの担当の方に、改装の狙いなどについてお話を伺いました。

見ると、フロントの前方にマットのような畳のスペースがあります。これが新たに設置されたくつろぎのスペースです。

担当の方にお話を伺ったところ、それまで湯上りにゆっくり休めるところが少なかったので、新たに設置することになったそうです。

それだけではありません。こちらには漫画本がたくさん置いてあります。湯上りにリラックスした状態で漫画が読めるわけですね。

ここも新しいスペースです。レストランの南側に半個室のようになっているカウンターエリア。ここにも漫画が置いてありました。

カウンターをよく見ると、コンセントとUSBのジャックがあります。ということは、ここで携帯の充電やノマドもできるわけで、これはとても便利ですね。

ここは従来からあったテレビとソファーですが、これはもちろん健在です。

くつろぎのスペースを増やした分、レストランエリアを縮小したそうです。ただ画像のようなカウンターが新たに設置されたので、ひとりで来た時には重宝しそうです。

レストランの手前にはテーブル席があり、奥にあるのは和室エリア。ここはそのまま健在です。担当の方の話によると、奥の和室エリアは1年半前に改装したそうです。

改装前の風の湯
改装前の風の湯

参考までに以前撮影した改装前の画像を紹介します。改装前は壁面で仕切られておらず、共有エリアの半数以上をレストランのテーブルで占めていたんですね。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

さて、風の湯さんではいろんなイベントが開催されていますが、やはりいちばんインパクトがあるのはマグロ解体ショーですね。

不定期開催ですが、これまで4、5回開催したそうです。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

開催を始めた理由をお伺いすると、直営のレストラン部門の方から実施したいという話が以前からあったそうです。

マグロの解体などは、早朝の卸市場や海沿いのテーマパークのような所に行かないとなかなか見られませんから、これはおもしろい催しですね。

さて、奥の和室、座敷に来ました。真ん中にはカラオケの装置がありますが、このカラオケを使ったのど自慢大会も、月一回、定期的に行われるイベントです。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

担当者の方によれば毎回10人くらいが挑戦するそうで、河内長野市以外の遠くから、わざわざ来る人も多いとか。優勝すると入浴1か月フリーパスというので、祖父母のためにと孝行な中学生が参加したことも。また参加者は全員にドリンク一杯無料のプレゼントがあります。

このほかの定期イベントとしては、毎月奥の座敷でビンゴ大会が。不定期でゲーム大会も開催しています。

また4月30日まで、春の寿司まつりを開催中とのこと。

意外に知られていないかもしれませんが、風の湯さんはお風呂に入らなくても、食事だけの利用もできます。

実際に、先ほど紹介したマグロ解体ショーやのど自慢大会のためだけに来店するお客さんも多くいらっしゃるのだそうです。

実は、改装前にご飯利用のためだけに風の湯さんを利用したことがあります。

ということでレストランのメニューもチェックしましょう。こちらは数量限定のかしわ飯(会員:1,480、一般:1530円)

通常メニューも、会員と一般とでは料金が違うようです。

通常メニューとは別にホワイトボード風のメニューもたくさんの品ぞろえがあります。居酒屋利用もできそうですね。

こちらは私が食事だけのために利用した時のおすすめメニューです。日替わりのようですね。

そのほか回数券メニューというのもあって、これは入浴の回数券を使って食事ができるというものです。

また総菜の販売もしていました。いろんな種類があると、家に帰っても楽しめますね。

もちろん、風の湯さんはお風呂ですね。以前にちょうど街歩き取材が終わったときだと思いますが、お風呂だけ利用したこともあります。

特に平日だと大人が750円で入れるので嬉しいところです。(土日祝は850円)

いろんな小物が展示されています。必要だと思って、ほしいときに実物がどんなものか見えるのはありがたいですね。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

画像を風の湯さんにお借りしました。浴槽も少し紹介しましょう。

風の湯さんでは最近ロウリュウを始めたそうです。これはサウナ内部でサウナストーンにアロマ水をかけて蒸気熱風を発生させるフィンランド式のサウナの入り方で、血流や睡眠の質をアップさせ、疲労回復の効果があります。

風の湯さんでは男性風呂が12:30と18:00、女性風呂が11:30と15:30のそれぞれ2回実施されます。

画像提供:風の湯さん
画像提供:風の湯さん

このあひるは土日に登場します。画像を見ただけで子供の歓声が聞こえるようですね。

風呂上がりに気になる血圧計もあります。

こちらは足のマッサージ機です。

特産品やお菓子類を購入できるコーナーですね。

帰りにお土産として買うのもよさそうです。

床屋さんもありますね。

こちらはボディケアコーナーです。

後はゲームコーナーと

ガチャのコーナーです。このように風の湯さんは老若男女、子どもからお年寄りまでどの世代も楽しめるのが良いですね。

そして、風の湯さんで忘れてはいけないのは、隣の四季彩市場さんです。風の湯さんの担当者の方によれば、地産地消の市場を置いたのはスーパー銭湯業界では初めてのことだったそうです。

私も四季彩市場だけ利用したことがあります。ただ今回、建物の外に園芸コーナーがあるのは初めて知りました。

四季彩市場の地産地消もですが、風の湯さんは地元密着型の施設としていろんな努力を行っておられます。だから21年経過しても色あせることなく、いつも多くのお客さんでにぎわっているのでしょうね。

帰り際ふと横を見ると、こまめに掃除をされているスタッフの方を見ました。このような心遣いも大事なんだと改めて感じました。

ということで風の湯さんのリニューアルした部分と取り組みについて、担当の方のお話を伺いながら紹介しました。元々温泉好きなので、この取材の後、そのまま入浴しようかと本気で思ったのですが、さすがに日を改めることにしました。

風の湯河内長野店(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市上原西町15-1
電話番号:0721-52-1726
営業時間:9:00~24:00 
定休日:年中無休(メンテナンス休業日を除く)
アクセス:南海近鉄河内長野駅からバス 上原口バス停から徒歩1分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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