渋谷の隠れたキンモクセイ名所散歩2~渋谷はるのおがわパーク編【東京都渋谷区】
今週は雨模様ですが、キンモクセイは雨ニモ負ケズ 香っています。玉川上水緑道編に続き、渋谷の隠れたキンモクセイ名所をご紹介します。
こちらは「渋谷はるのおがわプレーパーク」(通称 はるプレ)。代々木公園に面したクラフト感溢れるはるプレの入口に、キンモクセイが生い茂っています。
10月初旬に訪れた時はほぼ8割が開花。「公園においでよ~♪」と誘うような甘いアロマが公園入口に濃密に漂っていました。
キンモクセイのオレンジの花が咲き誇るすぐ側には、ギンモクセイの白い清楚な小花も。
キンモクセイ(金木犀)も、ギンモクセイ(銀木犀)もモクセイ科の植物で、どちらも楚々と美しいけれど、香りという点では キンモクセイの圧勝。
キンモクセイ&ギンモクセイが並び立つ入口から公園を挟んで対面にある入口にも、キンモクセイの巨木が!
キンモクセイの巨木の足元には、終わりかけの紅い彼岸花。この時期ならではの絶妙なコントラストです。
はるプレから代々木公園に足を延ばすと、ここにもキンモクセイのアロマが。中でも、代々木国立競技場第一体育館の向かいに林立するキンモクセイの香りが濃厚でしたが、ピークは既に過ぎている印象。
ちなみに、キンモクセイはその濃厚な香りと明るい花色から、「魔除けの花」ともいわれているそう。花言葉としては「真実の愛」「謙虚」「陶酔」が一般的ですが、「隠世(かくりょ)」という死後の世界を暗示する花言葉もあります。その由来は、次のような中国の伝承に関係があるのかもしれません。
ーー月面にはキンモクセイの巨木がそびえており、
月に流された罪人は、斧で伐っても伐っても
伸びてくるキンモクセイを永遠に伐り続けるーー
・・・ちょっとダークな幻想画みたいな伝承ですね。キンモクセイの原産地・中国では、月の美しい秋口にキンモクセイが開花することから、そんな伝承があるようです。
この季節ならではのキンモクセイの香りを楽しみながら、その背景にある世界観に思いを馳せるのも一興ですね。
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渋谷はるのおがわプレーパーク
東京都渋谷区代々木5-68-1
渋谷区立はるのおがわコミュニティパーク内
TEL/FAX:03-3481-9661
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