【沼津市】沼津ゆかりの選手に迫る 第77回全日本フェンシング選手権大会インタビュー
フェンシング個人種目の日本一を決める第77回全日本フェンシング選手権大会が、2024年9月14日から16日までの3日間、沼津市総合体育館(香陵アリーナ)で開催されました。
大会の後援には「フェンシングのまち沼津推進協議会」と沼津市が、スポーツ庁とともに大会運営に参加しました。オープニングセレモニーでは頼重秀一沼津市長が挨拶と開会宣言を行い、大会を開催できることは誉れであること、沼津市が取り組んださまざまな事業が、フェンシングの競技レベル向上に少しでも貢献できればとの思いを、選手や来場者に伝えました。
フェンシングには「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があり、男女別で合計6種目が行われました。沼津市にゆかりのある選手も参加しており、その中から4名にお話を伺いました。
長良 樹選手(男子サーブル:アスルクラロフェンシングアカデミー)
中学2年生の長良選手にとって、今回が初めてのシニア大会となり、目標であった1回戦の勝利を見事に達成しました。「サーブルはアタックが有利な種目。トーナメント2回戦は勝てませんでしたが、試合後半では自分から積極的にアタックできたのが良かったです。最善を尽くせました」と語ってくれました。長良選手のご両親もサーブルの元日本代表選手であり、将来の活躍が期待されます。
バーナード 洋人選手(男子サーブル:加藤学園暁秀中学校・高等学校)
バーナード選手は、トーナメント1回戦で大学生相手に逆転勝利し、2回戦で今大会準優勝となった警視庁の谷下尚弥選手と対戦しました。「スーパーシードの選手との差を感じました。身長や筋力、そして技術のレベルが少し違いました」と試合を振り返っていました。相手を読むことが強みだと語るバーナード選手は、「一対一の駆け引きが競技の魅力」と教えてくれました。すでに日本代表として海外遠征経験もあるバーナード選手は、今後は国際大会でのメダル獲得を目指しています。
鈴木 穂波選手(女子エペ:ネッツトヨタ静岡)
優勝を狙って挑んだという鈴木選手ですが、結果は10位となりました。「単純に悔しい、思うような展開にまで詰め切ることができなかった、相手の守りをこじ開けることができなかった」などと試合を分析しながら、インタビューに応えていました。沼津出身でネッツトヨタ静岡のサポートを受けている鈴木選手「トレーニングに集中できる環境を整えて下さっております」と感謝の意を示していました。
脇田 樹魅選手(女子サーブル:沼津信用金庫)
昨年準優勝の脇田 樹魅(じゅみ)選手は、今回準決勝進出にあと一歩届きませんでした。昨年の決勝戦を思い出してしまったという脇田選手、「私は過去を引きずらない選手でしたので(試合中に過去を思い出したのは)初めての経験、でもこれが海外でなくて良かった」と、話しながら結果を前向きに受け止め直す姿が強く印象に残りました。また岡田 彩良選手(加藤学園暁秀中学校・高等学校)との対戦については「楽しい経験になりました」と、笑顔で振り返っていました。
これまで「フェンシングのまち ぬまづ」などの事業で行われてきた種まきですが、より大きな開花を迎える時が迫っているようです。
沼津市総合体育館(香陵アリーナ)
〒4100832 静岡県沼津市御幸町15-1
TEL:055-928-5231