【赤穂市】オーダーメイドできる自分だけの塩やお店オリジナルの塩があったら絶対楽しい!
日本遺産にも認定されている塩の町、播州赤穂。江戸時代から塩づくりを発展させてきた塩の町にふさわしいオーダーメイドの塩を作ることができるんですよ。どんな塩なのか、どんなシステムなのか、取材してきました。
かん水を濃縮させていく「天日塩」を作る
オーナー制の塩づくりができるのはこちら、「天のハウス」です。
赤穂市内で塩を製造する会社、赤穂化成株式会社の敷地内にあります。
「天のハウス」に、濾過して天日で濃い海水(かん水)にした赤穂の海水を引き入れ、木箱で1~3カ月かけて太陽熱で結晶させていく「天日塩(てんぴえん)」です。
2023年11月に「天のハウス」がオープンし、天日塩作りがスタートしました。
2024年3月から、会社や店舗などはもちろん、一般客向けにも募集を開始しており、2024年8月現在で、80件の注文があったそうです。
オーダー制のシステムはこちら
選べるオーダー制ということで、オーナーに好みをヒアリングしてオーダーシートを作ります。
まずは「味」を選ぶことができます。
①浅採り~すっきりとした味わいでカルシウムも多い。期間は夏1カ月後、冬2~3カ月後
②本採り~塩分とミネラルのバランスが良くて、一番塩分が強い。期間は①+1週間
③後採り~ビターでコクが強い。にがりの成分が多い。期間は①+2週間
※期間は季節や天候により異なる
「粒の大きさ」を選ぶことができます。
①小粒~キッチンで使いやすいサイズ
②中粒~ミルで使うと、テーブルソルトとしても利用できる
③大粒~インパクトを出したい料理や飾りつけにも利用できる
④成り行き~ふるいをかけず、大粒から小粒まで混じっている自然の状態
オリジナルのパッケージラベルも作ってもらえます。
①スタンドパック:100g入りで50袋程度
②ポリ袋(中サイズ):12袋程度
③ポリ袋(大サイズ):6袋程度
オーナーは塩づくりに参加できる
オーナーは、「引き込んだ海水をかき混ぜる」「できた塩を採取する」「パッケージに詰める」など、塩づくりの一部過程に参加することもできます。
赤穂市内のパン専門店「あこうぱん」の店主・鈴木誠さんもオーナー制の塩づくりに参加し、オリジナルの天日塩を作りました。
そして、天日塩を使った塩バターパン「赤穂(あかほ)パン」や「あこうぱん誠塩」を店頭で販売しています。
鈴木さんは「飲食店の集まりで、希望されたお店にあこうぱんオリジナルの塩をお配りしました。気に入ったらそれぞれのお店で、赤穂化成さんにオリジナルの塩を注文して行ければと思っています。みんなで試作していいのができたら、また何かイベントができればいいなあ」と話しました。
国産天日塩は超レアでまろやかなおいしさ
オーナーからの希望があれば、一般的な塩の話や世界の塩の味くらべなど、「お塩の学習会」も開催しているそうです。
「いろいろな塩を作っているので、塩の知識を伝えることができます。またメーカーとして、料理によって塩を使い分ける提案をしたいですね。天日塩はオーストラリアやメキシコ産がほとんどで、国産の天日塩はレアだと思います。国産はまろやかで本当においしい。国内天日塩のおいしさを味わっていただきたいですね」と赤穂化成の野中さん。
価格は1口50,000円(5キログラム保証)
赤穂化成の直営店、赤穂御崎のカフェ「AMAMI TERRACE」で、ふるい分けした小粒の天日塩を販売しているので、一度おいしさを実感するのもいいかも。
飲食店は調理用やテーブルソルト用、一般企業は上得意客への販促用などにも利用されているとか。これ以上ないぜいたくな塩ですよね。生活に欠かせない塩なので、結婚や還暦、米寿などの記念品やお返しにも最適ではないでしょうか。他にはない逸品になりそうですね。
赤穂化成株式会社
住所:兵庫県赤穂市坂越329
電話番号:0791-48-1140(第3営業部直通)
営業時間:8:30~17:00
休業日:土・日曜、祝日
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