毎年買ってる⁈ 枯れてもそのまま捨てないで。 一度買ったら手軽にずっと楽しめる一年草でカラフルに
梅雨が明けて夏本番になると、お店にたくさん並びだす植物にケイトウ、セロシアがあります。品種も豊富で色とりどり、花持ちもよく、夏の暑さに強い管理が楽な植物です。花持ちがいい、と書きましたが、フサフサした部分は花びらではないので長く色鮮やかな姿を楽しむことができます。庭植えした場合は、ほぼ放置していても大丈夫なので夏の暑い時期に手間暇かける必要もありません。晩秋まで長く楽しむことができます。
『タネから楽しむ』というと面倒と思われそうですが、ちょっと待って!
種から育てるのは、温度や管理が面倒、確かに簡単にいかない植物もあります。私の経験ではありますが、セロシアの類は種を撒いてから下の画像のような姿になるまでが早い!今年は6月4日に種まき、画像は9日のものです。地上部が出る前に根が出ますので、種から根がでるスピードはなかなかの早さだと思います。しかも、ご覧の通り、発芽率が高いので成功しやすいと言えます。
ひょろひょろの芽ですが、その後もどんどん成長します。スペースを取るために、間引きしますが、引き抜くのではなくハサミでカットして4本ほどに減らします。少し成長したところで、黒ポットからそっと出して、2本を土を割るようにして白のプラ鉢に移動、土を加えて植え替えました。下の画像は、種まきから約1カ月の様子です。種まき用の土に培養土を足した白いプラ鉢の方がしっかり成長しています。
セロシアはこぼれ種でも発芽することがあります。ですので、種を直接地面に撒いてもいいと思います。種まきの時期は暖地で5,6月頃が適しています。
セロシアは寒くなってきたら枯れてきますが、花後も色褪せにくく、種が出来る間もお庭の景観を悪くしないので種を採りやすい植物です。秋になったら、花穂をよく見てみるとドライになった小さな花に黒い種が見えます。花穂ごと切り取って種を落とし、乾燥させてから保管します。
園芸品種が豊富なケイトウ、セロシア
画像は過去に育てて、今回種まきをしたセロシアたちです。日本で育種された品種は多く、店頭でも楽しませてくれます。種まきをして育てる際に注意が必要なのは、育成者権を得て登録されている品種は、種苗法で育成者に無断で増殖することが禁止されているということです。ご自身で楽しむ以外、増殖したものを販売、譲渡することはできませんのでご注意ください。
種を撒いたら昨年と違うものが育った?
楽しんだ植物から種を採り、翌年種を撒いて育ててみたら前に育てたものとは違っていた...そんな経験はありませんか?園芸品種ではよくあることです。2品種を交配したものは、ラベルにF1と書かれているのを見かけることもあります。
上の画像は同じ植物から採った種を撒いた結果です。右と左とでは明らかに違いがあります。前に育てたものと同じものもあれば、違うものもある、これも園芸の楽しみのひとつとして育てていただければと思います。
プラ鉢から地植えしたセロシアのその後
暑い日が続くのでグングン成長します。
先ほどの画像のなかから矢印が付いたものを7月9日に地植えしました。
元肥や液体肥料はなくても育ちます。地植えした後、数日は水切れしていないかを見てあげてください。その後はよほど乾燥しない限りはお水やりもしなくて大丈夫です。葉の色も赤くなり、この後も草丈を伸ばしてきますので、花壇の後方に植え込みました。
花穂から種をストックし、また来年も同様に種まきをします。品種を増やして、どれをどこに植えるか夏のお庭を考えたり、コストパフォーマンスの良い園芸をぜひ楽しんでみてください。