【横須賀市】絶対食べてほしい!ふわふわのアジフライや新鮮な魚料理に感激☆地産地消・横須賀と歩む一升屋
地域情報発信ライターの海のとなりです。以前は大勢が集まってワイワイ楽しむ飲み会は新年会・忘年会・暑気払いなどシーズンごとにありましたが、コロナ以降はほとんどなくなって寂しくなりましたね。
久里浜の一升屋さんは横須賀地元で有名な居酒屋さんです。「日本酒の種類が豊富」「新鮮なお魚が美味しい」として人気のお店です。
今回はお酒を飲む方も飲まない方も、一人でも家族や友人みんなで楽しめる一升屋さんの魅力をお伝えします。
創業40年の老舗
京急久里浜駅から徒歩約5分のところに酒蔵 一升屋久里浜店があります。
「飲み会をしよう!」という話になると必ず一升屋さんに予約する常連さんが多い、長年地元で愛されてきた人気店です。
16時から18時まではハッピーアワーでブラックニッカビッグハイボール700mlが429円(税込)、ブラックニッカハイボール209円(税込)です。早く来店するとお得ですね。
広くて落ち着く店内
コロナ感染拡大以降、「居酒屋さんは密になりやすいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一升屋さんは規模が違いますよ。
入り口を入るとすぐに大きなテーブル。感染予防対策のためアクリル板が設置されています。和風のランプシェードと柔らかい照明が落ち着きがありますね。
1人または2人で利用しやすいカウンター席です。席数が多いので、2つ空けるくらいで、余裕を持って着席できます。他にお客様がいなければ、1人で広く座れますよ。
お店は奥に続いています。奥にはテーブル席があります。テーブルの間隔は広くとられており、プライベート感があります。
こちらのテーブル席は大人数が利用できる大きさです。
小上がりも広いです。メニューを書いた短冊が所狭しと壁に貼ってあり、ワクワクします。この雰囲気は趣がありますね。
今は閉まっていますが、さらに奥にも広いスペースがあります。ビルの2階にも大宴会できる広間がありますよ。
新鮮な魚料理!豊富なメニュー
本日のおすすめメニューです。
新鮮な魚料理や美味しそうなお肉料理の数々。
勝浦と言えば、かつおの水揚げ関東一を誇る港。脂が乗って、きっと美味しいに違いないです。北海道のホタテ貝刺やホッキ貝刺や青森のだるまイカ刺も食べてみたいですね。
久里浜の太刀魚炙り、塩焼もありますよ。久里浜でも太刀魚が釣れるのですね。店長さんの特別な繋がりで地元の方がその日の朝に釣った太刀魚が入ったそうです。その日の漁によっていろんな魚が入るそうです。まさに地産地消ですね。
美味しいメニュー満載!持ち帰り可能
定番メニューも豊富にあります。
刺身は単品と盛り合わせがあります。一升盛はいろんな種類が入っており、おすすめだそうです。
一品料理もこんなにあります。もずく酢や酢の物盛り合わせ、イカぬたなど小鉢も充実しています。定番の焼き魚やサラダもぜひ食べたいところ。
右側のページにもいっぱいあります。グラタンは常連さんに大人気。珍しい豚柳川やとんかつ煮、もつ煮込、牛スジ煮込など、どれも食べたいですね。じゃがバターや揚げ出し豆腐も居酒屋さんに行くと必ず注文するメニューです。
こちらには炒め物がたくさんあります。レバニラやホルモンスタミナ炒めに加えてご飯、冷奴、お新香を注文したら、自分好みの定食が出来上がりますね。
揚げ物メニューも充実しています。カラッと揚がった熱々を食べるのが美味しいですよね。ひな鶏半身(唐揚またはタレ焼き)はかなり大きいですね。半身まるまるだそうです。
チーズ好きなのでカマンベールチーズフライやコリコリが美味しいなんこつ唐揚、三浦名産ひじき入りの黒船コロッケなど、食べてみたいものばかりです。
新鮮な魚介の天ぷらやごはん類もありますよ。
素材を生かしたお料理
お通し
ナスとししとうのおひたしです。味付けはお出汁の風味がしっかりしており、野菜の甘みがいっぱいです。野菜はとろとろの柔らかさです。
久里浜の太刀魚の炙り
おすすめメニューを見た時から、 久里浜の太刀魚を絶対食べたいと思っていました。これまで、太刀魚のお刺身や塩焼きは食べたことがありますが、炙りは初めてです。
透明感のある太刀魚ですね。盛り付けが美しいですね。わかめはツヤがあり、歯ごたえがよく美味しいです。青紫蘇や大根のつま、茗荷の千切りもシャキシャキしており、口の中がさっぱりします。
淡白な太刀魚ですが、皮目が炙られているので、程よい脂が加わり香ばしいです。炙りの太刀魚の甘くて濃厚な美味しさはこれまで食べたことのない味わいで感激です。すぐそこの久里浜沖で釣ったものなので、新鮮ですよ。
ふわふわアジフライ
「一度も冷凍していない鯵を使っているので、ふわふわで美味しいですよ。」とおすすめしていただいたのはアジフライ。
一口食べてみると、本当にふわふわでびっくりしました。サクサク食感の衣も香ばしいです。何もつけずに食べてみると、鯵の旨味が濃厚です。辛子をつけてみると、程よいアクセントになります。この辛子もまろやかでとても美味しいです。これだけでもご飯のおかずになりそうです。
レバカツ
下処理が行き届いたレバカツはレバー特有の臭みが一切ありません。サクっとした風味のよい衣には既にソースが染み込んでいます。レバーは火が通り過ぎす、程よい柔らかさです。何本でも食べてしまいそうな美味しさです。
テイクアウトOK
店内の料理はテイクアウト可能です。どーんと大きなひな鳥の半身揚げを持ち帰りさせていただきました。柔らかくてジューシーで食べ応えがあります。筋トレ中の男性やタンパク質を補いたい女性、食べ盛りのお子様にもピッタリです。
「食事の献立にもう1品ほしいな。」「今日は家飲みしたいな。」という時など、美味しい料理が自宅で楽しめますよ。一部、持ち帰りに適さないメニューもあるので、お店にご確認ください。事前に電話注文するとスムーズです。
日本酒・地酒の種類に圧倒
一升屋さんといえば、お酒が美味しいことで有名。日本酒と一緒に料理をいただくと、それぞれの美味しさがさらに引き立ちますよね。
冷蔵ケースの日本酒は圧巻の品揃え。ずらっと置かれている日本酒を眺めながら過ごす時間は日本酒好きにはたまらないですよね。別の冷ケースにも日本酒が置いてありますよ。
特におすすめの日本酒
どれもおすすめですが、特におすすめの日本酒を選んでいただきました。全て初めてのお酒でワクワクです。
相模灘 特別純米(相模原・久保田酒造)は丹沢山系の湧水を用いて日本酒「相模灘」を作っている老舗の酒蔵、久保田酒造さんのお酒。香りがよく、ドライな呑み口でパンチがあります。キリッとした後味が良いです。アジフライやレバカツなどフライ系の揚げ物によく合います。
「女性にも飲みやすいよ。」と出して下さったのが、寫樂(福島・宮泉銘醸)。“幻の酒”と呼ばれる、会津若松を代表する日本酒で、純米酒部門で1位になったこともあるそうです。とにかくまろやかで、果実酒のようなフルーティーさに感激。食前酒にもぴったりです。女性におすすめです。
「新潟で大規模な火災があったのを知ってる?」と話しながら、出して下さったのは加賀の井 純米吟醸 (新潟・加賀の井酒造)。加賀の井酒造さんは創業350余年の新潟県最古の酒蔵だそうですが、2016年12月に糸魚川市大規模火災(糸魚川大火)で焼失し、その後2年をかけて2018年に再建したそうです。被災してもなお、美味しいお酒を作り続けている酒蔵の思いが詰まった日本酒に感動。
お米の香りと吟醸香がよく、すっきりと飲みやすいです。程よい酸味と辛さがあるので、お刺身との相性が良さそうです。
日本酒はどれもラベルがかっこいいですね。読めない名前もあり、注文する時には「飛び・・何とか」など言ってしまいます。
飛露喜(福島 ・廣木酒造本店)は「ひろき」と読みます。福島・会津のプレミア酒で、飛露喜は「喜びの露が飛び散る」という意味があるそうです。芳醇な香りと旨味がしっかりしています。それでいて飲みやすくてフルーティー。どんな料理にも合いそうです。
達筆すぎて、読めなかったのは田酒(青森・西田酒造店)「特別純米」山廃仕込みです。
山廃仕込み 【やまはいじこみ】
「生酛」の工程から「山おろし」を廃止したもの。味わいは、生酛同様、濃密でコクのある風味となる。
引用:地酒蔵元会 地酒用語集
飲みやすく、まろやかでありながらも、お米の旨味が濃厚に感じられるしっかりしたお酒です。濃いお料理にも負けない気がするので、カニクリームコロッケや豚柳川、グラタン、豚生姜焼きなどに合いそうですよ。
なんでこんなに日本酒に合うのでしょう
「ホヤは大丈夫ですか?日本酒に合うものがありますよ!」と勧めて下さったのは、ホヤの塩辛。ホヤは珍しくてなかなか食べる機会がないので嬉しいです。
綺麗な色ですね。一口食べてみると塩気よりもまろやかさが広がります。クセが少なく瑞々しい塩辛です。次に日本酒を飲んでみると、さっきまで飲んでいた日本酒がさらに美味しく感じます。再びホヤを食べてみると、最初の一口よりも甘味と風味が増したような美味しさです。
お酒が好きな方やホヤが好きな方にはたまらない珍味です。
一升屋さんなくして語れない!横須賀・久里浜の活性化
店内には古い久里浜の航空写真がかけられています。写真の上の方が久里浜港です。左には平作川があります。中央には久里浜中央自動車学校が見えますね。久里浜中央自動車学校は1959(昭和35)年に創立したそうです。そんなに古くからあったとは知りませんでした。
花の国のゴジラとゴジラカレー
創業40年の一升屋さんは、この写真が撮影された当時から久里浜や商店街の移り変わりを見守りながら、活性化に尽力されています。店長の藤原さんは横須賀商工会議所青年部の会長も務めたことがあり、多くの活性化事業を手がけた経験と実績の持ち主です。
横須賀市民や観光客に大人気のくりはま花の国の巨大ゴジラのすべり台もその1つ。映画『ゴジラ』の第1作目1954年で、東京湾の観音崎沖にゴジラが登場するシーンがきっかけで観音崎にゴジラを模したすべり台ができましたが、老朽化で取り壊されました。
しかし、未来の子どもたちや横須賀の活性化のために横須賀商工会議所青年部が関係各所や市民に働きかけ、くりはま花の国の冒険ランドに1999年に復活再現したそうです。
以前、火を吹く辛さのゴジラカレーをご紹介しましたが、こちらも藤原さんなくしては誕生しなかった商品。
ゴジラ生誕60周年にあたる2014年に藤原さんが中心になり、企画して2年の歳月をかけて開発、商品化したそうです。ゴジラ映画の特技監督を務めた故・川北紘一さんに監修を依頼されたそうで、その時の貴重なお話も伺うことができました。
ゴジラカレーは店内でも販売しており、ランチでも食べることができますよ。
スローループも!
『スローループ』 (SLOW LOOP) は、亡き実父の影響でフライフィッシングが趣味の主人公が、釣りを通じて家族や周囲の人々との交流を深めていく姿を描く漫画です。
2022年1月から「スローループ」の舞台の一つである横須賀市とのコラボレーションで、一升屋さんも企画に参加しています。TVアニメ「スローループ」×KURIHAMAコラボ商品を店内で販売中です。
ひよりちゃん、小春ちゃん、恋ちゃんのSDキャラクターがデザインされており、可愛いですね。「スローループ」ファンにはたまらないグッズです。
この商品は一升屋さんと横須賀中央駅の横須賀市観光案内所の2ヶ所でしか販売していないレアものです。ぜひお買い求めくださいね。プレゼントにも喜ばれますよ。
ランチで久里浜名物が食べれる!
ランチタイムは11時30分から14時までです。
特に人気があるのは、新鮮な魚がてんこ盛りの地魚のっけ丼と黒船汁1500円(税込)です。
黒船汁というのは久里浜で毎年行われている食の祭典というイベントで第2回にグランプリをとった料理の復刻で、甘めの醤油スープに野菜やお揚げが入った汁ものです。久里浜名物タコのつみれが入っているのがポイントです。
横須賀・久里浜ならではの定食ですね。
新鮮な魚を使った定食やボリュームのある定食もいっぱいありますよ。
一升屋さんで地元愛を感じる
地元の新鮮な魚料理や美味しい料理、全国の地酒で、楽しい時間を提供してくれる一升屋さん。ここに来ると横須賀・久里浜の歴史や地元の良さ、魅力を改めて感じることができます。横須賀や久里浜を一升屋さんと一緒に盛り上げていきたいですね。
お料理が美味しいので気軽に食べにいきたいですね。最近は、久里浜に観光で来られた方に、「美味しいランチのお店はないですか?」と尋ねられることが多いので、地魚のっけ丼と黒船汁をオススメしたいと思います。
店長の藤原さん、スタッフの皆さん、美味しくて楽しい時間を有難うございました!
酒処 一升屋 久里浜店
ヨコスカイチバン内HP
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横須賀市久里浜4-8-9 1F
営業時間 火~日
11:30~14:00 16:00~L.O.20:30(営業時間を短縮しています)
定休日 月曜日
テイクアウトあり
Uber Eatsも利用可能
YOKOSUKA’Sキッチン久里浜
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