「ジャニーズ氏名NGリストは名前を公表してはいけないリスト」は誤り。事務所側が指名NGと認める発言
ジャニーズが10月2日に開いた記者会見にて質問の「指名NG」リストを準備していた件で、リスト名が「氏名NG」になっていたことから「これは名前を公表してはいけないリストだ」とする意見がX(旧Twitter)で拡散しましたが、これは誤りです。
「指名NGリスト」の文字が「氏名NGリスト」と誤字
この問題は10月4日、NHKがジャニーズ事務所が2日に開いた記者会見において、会見の運営を任されていた会社側が質問の指名をしないようにする「NGリスト」を準備していたとスクープしたことから始まります(NHK)。
この報道をきっかけに、マスコミも含めてSNS上でジャニーズ事務所に対する批判の声が数多く上がる事態となりましたが、「指名NGリスト」の文字が「氏名NGリスト」と書かれてあったことから一部で擁護の声が上がります。
その中身がタイトルにも書いてある「ジャニーズ氏名NGリストは名前を公表してはいけないリスト」です。
この意見は複数のアカウントが発信していますが、一番多く表示されているものは記事執筆時点で1,658万件も閲覧されており、「NHKフェイク疑惑」とNHKがさも嘘の報道をしているかのような印象操作もしていました(参考1、2、3、4)。
ジャニーズ事務所「絶対に当てないとダメ」と「指名NG」を認識
しかし、この疑惑は事務所側が「氏名NGリスト」を「指名NGリスト」と認識して発言していることから誤りだと言えます。
ジャニーズ事務所は5日、「弊社記者会見に関する一部報道について」とのリリースを発表。
そのなかで「NGの文字を見た井ノ原快彦氏が『絶対に当てないとダメだ』という発言をした」と説明しています。つまり、「氏名NG」ではなく「指名NG」と認識しています。
あわせて「ジャニーズ事務所側は作成に関与していない」と「指名NGリスト」への関与も否定しました。
このほか、会場の運営を担当していたFTIコンサルティングも指名NGリストを「この資料は限られた会見使用時間の中で会見の円滑な準備のために弊社が作成し」たものであるとコメントしたものの、「氏名NGリスト」であるといった発表はしていません(スポニチ)。
まとめ
以上のことから、「ジャニーズ氏名NGリストは名前を公表してはいけないリスト」の意見は誤りであると言えます。
また、こうした意見が出された後日に分かったことではありますが、指名NGとされていた記者は著名な人物が多く(FRIDAY)、そもそも彼らの名前を公表してはいけないということは考えにくいと思われます。