そろそろ紅葉も見納め…なんて思っていましたが、『秩父宮記念公園』では、今週末に『紅葉まつり』と『紅葉ライトアップ』が開催されると聞き、訪ねてみる事にしました。

園内入口には大々的に紅葉ライトアップの横断幕が掲示されています。

ヒノキ林を抜けた後の中門では、日の光を受けて、赤と黄緑のグラデーションに輝く大きなモミジの木が出迎えてくれました。中門から西に向かった管理棟が受付になっています。

管理棟前は薔薇園が広がり、紅葉を背景にして、秋薔薇が咲いていました。

園内に出ると一番最初に視線を捉えるのがエントランスのヒノキよりも高くそびえる紅葉した3本の大木です。目測で３０ｍほどはありそうです。ポプラの木かと思っていましたが、北米産の落葉高木で大正時代に日本に伝わったモミジバフウという木なんだそうです。

母屋に入ると、窓からハラハラと風に舞うモミジの葉が見えました。

記念館奥にあるもみじ園のモミジは、かなり色づいています。

真赤に紅葉したカエデやモミジも好きですが、私はこの色づき始めた頃の紅葉が一番好きなのですが、みなさんはどうですか？

記念館左手には秩父宮殿下の和歌より名付けられたカフェ『うぐいす亭』があります。

園内を散策して程良く疲れを感じたところで、うぐいす亭を利用してみました。

大きな窓と白木でできた開放感あふれる店内はまるで秩父宮殿下、勢津子妃殿下のお人柄のように、誰でも歓迎してくれるような雰囲気です。

うぐいす亭では、季節限定メニューなど園内産、宮菜を使って作られる軽食が食べられます。

『新生姜のたきこみごはんプレート（￥700）』で使用されているのは園内で収穫された新生姜です。繊維が少なく柔らかい新生姜の爽やかな香り優しい辛みが食欲をそそります。

サラダにはさつまいもの自家製ピクルスが入っていました。初めて食べたのですがほど良い酸味とさつまいもの優しい甘さのピクルスは、ちょっとしたおやつ感覚の美味しさでした。

さといもって和風の食材だよね？という先入観を覆すのが『さといものみそマヨトースト（￥650）』です。

表面サクサクで中はふんわりとした食パンに、惜しげもなく乗せられたたっぷりチーズとしっとりとしたさといも、隠し味の味噌が、ピザの定番になってもおかしくないくらいの相性なのに驚きます。

セットのスープは季節で変わるそうですが、今回はさといものスープでした。荒ゴシのさといものとろみとチーズ風味がやっぱり相性抜群の美味しさでした。

今週末の12月2日から4日の17時からは紅葉ライトアップ、そして12月3日、4日には紅葉まつりが開催される『秩父宮記念公園』。

週末にはちょうど照葉になり、更に趣のある美しい景色が園内に広がりそうです。