名湯&秘湯ばかり! 一生に一度は訪ねたい「宮城県の温泉地」5選
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東北は名湯の宝庫である。各県に全国的な知名度を誇る温泉が湧くばかりか、知られざる名湯もあちらこちらに隠れている。
もちろん、東北を代表する都市、仙台を擁する宮城県にもすばらしい温泉が点在している。そこで今回は、一生に一度は訪ねたい宮城県の温泉地を5カ所紹介したい。
青根温泉(川崎町)
蔵王連峰東側にある静かな温泉地。仙台藩伊達氏ゆかりの出湯で、江戸時代に伊達氏の御殿湯が置かれた歴史をもつ。老舗旅館「湯元不忘閣」の名は、伊達政宗が湯のすばらしさに「この地忘れまじ」と称賛したことに由来する。無色透明の源泉は熱めの単純温泉で、万人の肌になじむやさしい湯。日帰り入浴施設「じゃっぽの湯」で気軽に立ち寄り湯ができる。
鳴子温泉(大崎市)
鳴子温泉郷は、鳴子を中心に東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5つの温泉地で構成される。最も温泉街の規模が大きく、にぎやかなのが鳴子温泉で、湯の街情緒もある。その魅力は泉質の多彩さにある。無色透明の湯だけでなく、乳白色、緑色、黒色などさまざまな色の濁り湯が混在している。なかには1つの宿で複数の異なる源泉をもつところも。温泉の奥深さを知ることができる名湯だ。
中山平温泉(大崎市)
鳴子温泉郷のひとつで、鳴子温泉からは車で5分ほどの距離に湧く。中小規模の宿が点在する温泉地の最大の特徴は、その泉質にある。通称「うなぎ湯」と呼ばれる源泉はぬるぬる、すべすべとした肌触りで、周辺の温泉地では見られない個性派。全国的に見てもこれほどぬるぬるする温泉は珍しい。温泉マニアも絶賛する唯一無二の源泉を楽しみたい。
遠刈田温泉(蔵王町)
蔵王連峰の東麓に広がる高原の温泉地。三大こけし発祥の地でもある。10軒ほどの温泉宿があり、半日あれば徒歩で散策できる規模感である。旅館の日帰り利用もよいが、気軽に湯につかるなら公衆浴場の「神の湯」がおすすめ。アツアツの源泉がかけ流しにされている。
鎌先温泉(宮城県)
白石市にある600年の歴史を誇る温泉地。大正時代に建てられた木造旅館など数軒の宿で構成され、いずれも緑色に濁った源泉をかけ流しで堪能できる。もともと湯治が盛んな温泉地だっただけに、昔ながらの風景が今も残っている。「湯主一條」「最上屋旅館」などの木造建築の旅館は昭和レトロを感じさせる。