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【紀美野町】10周年を迎える菜食料理のお店「くらとくり もみのき食堂」

スピカJターンライター(伊都郡など)
旧JAの米蔵を改築した「くらとくり」

米蔵を改築したスペースで、地元の野菜を中心に植物性の素材だけでつくられた料理を提供する、「くらとくり もみのき食堂」ランチは11:30〜、13:00〜、14:30〜の3部制で予約制ではないが、人気店なので問い合せてから訪れるのがお勧めです。

高野町方面から来ると、お店の50m程手前、右側に駐車場があります。

海南市方面から来ると、お店から50m程前方、左側に駐車場があります。

私が初めて訪れたのは、昨年11月17日。その時のお品書きです。丁寧に料理に使われている素材まで書かれています。

料理が運ばれてきた瞬間に笑顔になるこの見栄え。ご飯とお味噌汁はおかわり自由です。お品書きを見ながら、料理に使われている素材を味わう贅沢さ。このランチが提供されるまで、どれだけの人と時間がかかっているのかと想像しただけでも、満足してしまいます。

とは言え、ご飯とお味噌汁はおかわりしました。

友達の誕生日だったので、デザートに蝋燭サービスを事前にお願いしました。お店の雰囲気も料理もサービスも全て満足です。菜食じゃない人も満足できる内容だと思います。ランチ2,200円は決して安くありませんが、人気店になるのもうなずけます。

今回は、きみの地域づくり学校という、紀美野町で暮らすことを考えるきっかけをつくり、また、地域で「なりわい」を創業しようという授業の一環で、お仕事体験もさせて頂きました。3日間だけですが、これだけの料理を提供し続けるのは、本当に大変なことだと分かりました。しかし、大変なことばかりではありません。お店で提供される美味しい料理がまかないとして食べられるのです。

出てきたまかないがこちら。自分でこれだけの種類の食材を使って料理することはないので、お客様気分の様な笑顔になります。ランチを提供しているお店なので、私がまかないを食べたのは午後4時過ぎです。

1日目の職業体験は、ほぼ皿洗いですが、これだけの料理のお皿を洗うと手がシワシワになりました。これを毎日のようにやっているのですから、飲食業は誰でもできるものではありません。

2日目のまかないです。残った味噌汁をアジア風の麺として調理されました。まかないとは言え、残り物をそのままではなく、きちんと調理されたものが出されます。

この日は、味噌汁をお客様の服にかけてしまうという大失態をしてしまい、冷や汗をかきましたが、まかないを食べてホッと一息です。

最終日、3日目のまかないもやっぱり素敵。お客としても、スタッフとしても、裏表なく本当に素敵なお店でした。

素敵な料理を作っている、店長の又野さんです。笑顔も素敵です。12年前に大阪から紀美野町に移住し、マルイチ農園の仕事を1年した後、「くらとくり」をシェアスペースとして「もみのき食堂」を始めました。飲食店勤務未経験で始めたので、全てが大変だったそうです。数十人に料理を上手に提供するのに時間がかかったと話されていました。

今後の抱負をお聞きしたところ、「ここまでくるのに、思ったよりも大変でしたが、10年続けられる程、多くの人に来てもらえるようになり本当に嬉しいです。更なる内容の充実を目指すと共に、今後は、紀美野町の朝と晩、星空の美しさなどを24時間伝えられるような宿泊施設の運営もやっていきたい。」とも。

冬野菜が美味しい時期ですが、冬季は、例年、来客が少なくなるそうです。私も寒いと家にこもって、食事は鍋のワンパターンになりがちです。冬野菜の美味しい食べ方を知るには、今が訪れるチャンスかもしれません。

【店舗情報】
名称:くらとくり もみのき食堂
住所:和歌山県海草郡紀美野町西野685ー4
営業時間:月木金 11:30〜15:30
     土日祝 11:00〜17:00
     定休日 火水・第3月曜
公式サイト: こちら

Jターンライター(伊都郡など)

和歌山県の橋本市、海南市、有田郡、伊都郡、海草郡を担当します。 白浜町出身→大阪→東京→かつらぎ町へとJターン。地域の暮らしの面白さを発信していきます。食べること、きれいなものを見ること、移動することが大好きです。

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