民進党の阿部知子議員が「(原発の)冷却ポンプがつまり」とデマツイート。後に訂正するもその内容にも誤り
11月22日早朝に発生した福島県沖地震の影響により、福島第二原子力発電所3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が停止したことについて、民進党の阿部知子衆議院議員が「冷却ポンプがつまった」などとデマをツイートしています。
冷却用ポンプが停止したのは多くの報道の通りセンサーが働いたためであり、「ポンプがつまった」というのは事実ではありません。
阿部知子議員は当初のツイートから3時間後に「冷却ポンプの停止について、「つまり」と表現したことへの誤りのご指摘を頂き、訂正する」と訂正を行いましたが、今度はその訂正ツイート上で「予想されたより水温上昇幅が大きいことは気にかかる」と新たな懸念を表明。
しかしその懸念も実際には阿部知子議員の勘違いであり、誤りであることが分かりました。
水温上昇幅は予想通り
阿部知子議員が表明した「予想されたより水温上昇幅が大きい」の懸念ですが、その内容は同日に開かれた原子力問題調査特別委員会で明らかになります。
国会中継からの質問文(当該箇所)書き起こし
つまり、阿部知子議員は測定場所の異なる温度を比較して「予想されたより水温上昇幅が大きいは気にかかる」と国民に対して訴えていたのです。
そしてこの懸念は払拭されたわけですが、阿部知子議員は丸1日経過した記事執筆時点(11月23日17時)でも訂正を行っておらず、代わりに23日16時47分に「福一、福二での諸々あり、心配の絶えない1日であった」などとツイートしています。
間違った情報を発信したら訂正を
私は「間違った情報を発信するな」とは言いません。それは不可能です。
しかし、誤りだと分かったのであればその時点、もしくは可能になった時点で訂正を行うべきでしょう。少なくとも国会議員が国民に対して情報提供するのであれば、それくらいはやって当然のことだと思います。
本来であれば、本人が行うべきです。それが間違った情報が伝わった人に対して訂正情報が伝わりやすいからです。しかし、阿部知子議員は今のところ訂正を行う様子が見られないため、訂正情報としてこの記事を書きました。
阿部知子議員の「冷却ポンプがつまり」発言についての訂正まとめ
- 「冷却用ポンプがつまった」→つまった事実はない。センサーによる自動停止。
- 「予想されたより水温上昇幅が大きい」→異なる計測場所の温度を比較しているため。実際は29.3度から29.5度の0.2度上昇であり、予想通り。
国会議員によるSNSでの正しい情報発信を期待します。