「もうmixiに帰るしか」Twitter大量解雇に不安広がる ”避難先”探すユーザーたち
独裁者マスク”氏、従業員の半数解雇
資産家のイーロン・マスク氏がTwitterを買収し、取締役を全員解雇。自ら“1人取締役”となり、独裁体制を築きました。
手始めとして、7500人いたグローバルの従業員のうち半数を突然解雇したと報じられています(日本経済新聞より)。赤字が続く経営を立て直す目的だといわれていますが、サイトの運営や経営に支障が出ることは間違いないでしょう。(※日本の広報担当者も全員解雇されたと報道されており、日本のメディアは、Twitterから取材で情報を得ることが非常に難しくなりそうです)
マスク氏が突然ふるった大ナタに、日本のTwitterユーザーも困惑しています。11月6日朝時点で、Twitterのサービスそのものは通常通り提供されているように見えますが、今後、不具合や問題がこれまで以上に起きる可能性が高そうです。
「mixiに帰るしか」 避難先はあるのか?
Twitterに問題が起きると、日本の古参ネットユーザーが必ず思い出すのが、日本発・2000年代後半に最大シェアを誇ったSNS「mixi」です。11月5日~6日にかけ、日本のTwitterで「mixi」がトレンドに入りました。
Twitterの隆盛に反比例するように衰退していったmixiをなつかしむ人、mixiに残した日記など”黒歴史”を振り返る人、「もうmixiに帰るしかないのか」とつぶやく人……。多くの人がmixiの思い出を語っています。
また、Twitterの乗り換え先を検討する人も増えています。Facebookや、分散型SNS「マストドン」などが候補にあがっているものの、Twitterほど「匿名・実名が混在」しながら、「一か所にユーザーが集まれる」「情報が広く拡散する」場は他にはありません。
もちろん、mixiもサービスとしては現役です。Twitterのようなつぶやき機能や、同好の士が集まれる「コミュニティ」機能もあります。ただ、Twitterほどの匿名性や拡散を期待することはできません。
ネットワーク効果で独占強めたTwitter
プラットフォームを独占する米企業が「GAFA」(Google、Amazon、Facebook、Apple)などと呼ばれ、ここ数年、対策が議論されてきました。Twitterは、収益規模ではGAFAに遠く及ばないものの、世界の情報流通の核を握っており、時価総額以上の価値があると言えるでしょう。
Twitterは、ユーザーが増えるほど利便性が高まる「ネットワーク効果」により、世界のユーザーを“一極集中”させ、ライバルをなぎ倒してきました。このため、GAFAと同等か、それ以上に乗り換え先を探すのが難しいことが、今回の混乱で実証されたように思います。