グルメライターも驚く個性的な1杯!これ、入れちゃうの!?大阪で見つけた「おもろい」ラーメン3選
日本を代表するお笑いのメッカであり、生まれながらに面白く個性的な気質を持つ人が多い大阪。そんな西の大都市は、そこに暮らす人々だけでなく、地域に根付いた食文化も同じようにユニークです。この記事では、グルメライターの筆者が大阪で見つけた「発想が面白い個性派ラーメン」を3つご紹介します。気になるお店があれば、ぜひ現地へ足を運んでみてください。
【1】next□|なんば
まずご紹介するのは、難波千日前のアーケード下で営業する「next□(ネクストシカク)」さん。気を付けてみていないと見落としてしまいそうなほど、その入口はとてもシンプルでコンパクト。まずは入店前に食券を購入しましょう。食券購入後は、マジックミラーのドアの向こうからお店の方が来店客の動向を確認し、順次店内へ誘導してくれます。
淡色のマーブル模様の壁が特徴的な外観とはうって変わって、お店の中は照明が最小限のかなり暗めな空間。壁面に投影されたプロジェクションマッピングが映えるよう、店内をあえて暗くしているようです。カラフルでフォトジェニックな演出に思わず感激!ピカピカに磨かれた中央のテーブルに映像が反射し、さほど広くはないお店のはずなのにかなり奥行きを感じることができる点は、空間使いのセンスが高すぎてもはや脱帽です。
そんな「next□」さんの人気No.1商品は、新鮮な牡蠣でだしを取った濃厚な白湯スープを楽しめるラーメン「koeru」。麺は低加水の平打ち面を使用。「牡蠣を食べるよりも牡蠣を感じられる」と謳っている通り、スープをひと口すすれば口の中いっぱいに牡蠣のうまみと香りが広がります。おしゃれに盛り付けられた具材の中にも、しっかりと牡蠣の姿がありました。
スープの表面をよく見てみると、淡いパープルの小さな花が散らしてありました。もちろんこれは、エディブルフラワー(食用の花)。牡蠣のうまみを堪能できる濃厚でコクのあるあじわいに加え、プロジェクションマッピングで彩られた色あざやかな空間に負けない華やかな見た目も楽しめる、贅沢すぎる1杯です。
「next□」の詳細情報
【住所】大阪府大阪市中央区難波千日前9-12
【電話番号】06-6643-7787
【営業時間】
月〜金曜日 11時00分~21時30分
土・日曜日 10時30分~21時30分
【定休日】なし
【公式サイト/SNS】Instagram
【2】麦×鶏|南船場
次にご紹介する「麦×鶏」さんは、ふわふわのエスプーマスタイルで食べるこだわりの鶏白湯スープが自慢のラーメン店。天満エリアにも同名の系列店があり、国内のラーメンフリークだけでなく海外からのお客さんも多い、行列のできる人気店です。
店内は、木目とブラックを基調としたナチュラルで清潔感のある印象。ずらりと横並びになったカウンター席には、あらかじめ箸やれんげをセッティング。入口で食券を購入後、お店の方の誘導に従い席に着きます。
前述した通り、鶏白湯スープを使ったラーメンが自慢の同店。スープに使われているのは鹿児島産の「桜島どり」。じっくりていねいに炊いた濃厚スープに合わせるのは、数種類のブランド小麦粉を独自ブレンドした平打ちのストレート麺です。これだけでも十分に美味しいのですが、ここに「雲丹」や「めんたい」など高級な海の味わいを加えるのが「麦×鶏」流!この日いただいた「麦×雲丹」は、鶏白湯スープに濃厚でまろやかな雲丹の風味が加わった贅沢な1杯でした。大きく重量感のある今城焼の器にも注目です。
「麦×鶏」の詳細情報
【住所】大阪府大阪市中央区南船場3丁目1-16 日宝ラッキービル 1F
【電話番号】06-6121-7601
【営業時間】11時00分~14時30分 / 18時00分~21時30分
【定休日】なし
【公式サイト/SNS】Instagram
【3】オコメノカミサマ|都島
最後に紹介するのは、都島駅1番出口を出てすぐのところにある「オコメノカミサマ」さん。2021年まで日本テレビで放送されていた「幸せ!ボンビーガール」のワンコーナー「開業ガール」でドキュメンタリーされていたので、知っている方も多いのではないでしょうか?
女性オーナーが手掛けるお店ということもあり、店内はカフェのように可愛らしく、天井が高い開放的な空間が特徴。女性のおひとり様でも入店しやすい雰囲気は、女性のお客さんばかり集まるのかと思いきや、男性のお客さんもかなり多い印象でした。
「オコメノカミサマ」という店名にある通り、同店のラーメンに使われているユニークな食材のひとつが「お米」。定番の「神様からの贈り物ラーメン」は、唯一無二の米白湯スープにお米エキスを追加した、濃厚な味わいなのにしつこくない独特な飲み口のスープが特徴です。同店オリジナルの米粉入り中太麺はもっちりとした食感。ややとろみのあるお米スープがよく絡みます。
ラーメンにトッピングされている具材にも、「オコメノカミサマ」らしい個性が表れています。ラーメンの具材としては珍しいヤングコーンや、小さなおにぎり型の軟骨つくねなどが乗ったそのフォトジェニックで繊細なヴィジュアルは、可愛いもの好きな女性だけでなく、食欲旺盛な男性の心も鷲掴みにするでしょう。一風変わったラーメンを食べてみたいという方は、お米を使ったユニークなラーメンを食べに行ってみてください。
「オコメノカミサマ」の詳細情報
【住所】大阪府大阪市都島区都島本通3丁目22-6 ぢどり亭都島店
【電話番号】06-6923-7924
【営業時間】11時00分~14時30分 / 17時30分~20時00分
【定休日】なし
【公式サイト/SNS】公式サイト / Instagram
大阪に「おもろい」ラーメンを食べに行こう
外国人から見て、今や「ラーメン」は立派な日本食のひとつ。札幌の味噌、九州のとんこつなど、日本各地にはさまざまなご当地ラーメンがありますが、その地域のラーメンに“定番”という概念がない大阪だからこそ、このような「おもろい」組み合わせの個性派ラーメンを食べることができるのかもしれません。これまでグルメライターとして各地でいろいろなラーメンを食べてきましたが、こんなにもお店ごとの個性が際立っている地域は全国を見渡しても珍しいのではないかと思います。ぜひみなさんも、今回紹介した筆者一押しのお店へ足を運んでみてくださいね!