Yahoo!ニュース

【認知症と喫煙・飲酒】タバコやお酒をやめる人が増えた理由

こんにちは!認知症の支援サポーター『夢 かなえ』です。

あなたは、たばこやお酒は好きですか?

たばこを吸える場所は、どんどん少なくなって、喫煙者の肩身がせまい世の中になってきました。

お酒も、最近はやめる人が増えてきたようです。

なぜでしょうか?

禁煙や断酒をする人が増えるのには、理由があります。

喫煙と飲酒の害

たばこには、さまざまな害があります。

認知症に関していえば、少しでもたばこを吸う人は、脳梗塞から認知症になるリスクが増えます。

飲酒も、同じように認知症になる危険があります。

一日アルコール度数7%のお酒を1リットル以上飲む人は、脳梗塞になるリスクが高まることがわかっています。

脳梗塞』とは脳の血管が詰まる病気です。

また、『脳出血』とは脳の血管が破れる病気のことです。

脳梗塞と脳出血を合わせて、『脳卒中』といいます。

脳卒中と認知症

脳卒中になると、その後1年以内に10人に1人が認知症になるという調査結果があります。

さらに、脳卒中が再発すると10人のうち3人が認知症になります

認知症のリスクが、一気に3倍に高まるのです。

脳卒中は、とてもこわい病気ですね。

手足が不自由になるだけでなく、脳にもダメージを与えるのです。

予防法

しかし恐れることはありません。脳卒中の予防法はあります。

たばこをやめることと、お酒を減らすことです。

その効果は、脳卒中や認知症の予防だけにとどまりません。

喫煙は少量であっても、さまざまな病気を引き起こす、健康被害があることがわかっています。

飲酒は以前は、少量であれば健康に良いといわれていました。

しかし近年の研究では、アルコールはDNAを損傷し、少量でもがんを引き起こすことがわかってきました。

さて、これを聞いたあなたは、たばこやお酒をやめられますか?

これまでの習慣を、一気に変えるのは難しいことですね。

でも、意識して、少しずつ減らしてみることから、始めてみてはいかがでしょうか。

今の我慢が、きっと将来の健康につながるはずです。

参考文献:『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 2022年

介護福祉士としてデイサービスや訪問介護の現場で働いてきました。職場の上司の指導で、研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

【介護マンガ】夢はるかの最近の記事