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【秋田県仙北市】噂のレトロ自販機にも注目!昭和感漂う角館の老舗食堂『雲沢観光ドライブイン』とは?

KANEYANライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

創業から約半世紀!家族で営む角館の名物ドライブインへGO!

「みちのくの小京都」で愛されるレトロ空間。

角館の中心部から少し離れた国道沿いに、一軒の老舗食堂がある。創業から約半世紀を数える名店『雲沢観光ドライブイン』だ。

雲沢観光ドライブイン(食堂)
雲沢観光ドライブイン(食堂)

同じ敷地にある「レトロ自販機」も話題の名物ドライブインは、壮大な山々を背に凛と佇んでいた。風情ある古民家風の建物と、その前に広がる駐車場でのんびり休憩中の大型トラック。今日はそんな昭和レトロマニアとトラック運転手たちの聖地で、ボリューム満点の昼飯に舌鼓といこう。

広々とした店内はテーブル席のほか、奥には座敷も!
広々とした店内はテーブル席のほか、奥には座敷も!

定食をお供に「朝ドラの再放送」に目をやるご婦人に、ラーメンセットを食べながら先日の「角館のお祭り」について語り合う常連さん。古き良き食堂では、多くの方が思い思いの時間を過ごしていた。店内は広々としており、入口付近の漫画棚には『タッチ』や『ダイの大冒険』など往年の名作もスタンバイ。こいつはまさしく私好みの空間だ。

品書き

品書き(うどん、そば、ランチセット)
品書き(うどん、そば、ランチセット)
  • 天ぷら稲庭うどん:1,100円
  • 天ぷらうどん・そば:850円
  • なめこうどん・そば:650円
  • ランチセット(コーヒー付き):850円
品書き(定食、丼物、ラーメンなど)
品書き(定食、丼物、ラーメンなど)
  • 焼き肉定食:950円
  • トンカツ定食:900円
  • カツ丼:700円
  • ラーメン:600円
  • タンメン:700円

秋田名物の稲庭うどんに加えて、定食丼物など幅広いメニューが顔を揃える『雲沢観光ドライブイン』。そんな中、今回私がチョイスしたのは焼き肉定食。コスパ抜群のランチセットや、たっぷりの野菜を使った人気のタンメンなども気になるが、今日はこのガッツリ定食でファイナルアンサーだ。

ぶ厚い肉にハムエッグも嬉しい!『雲沢観光ドライブイン』の焼き肉定食とは?

焼き肉定食:950円
焼き肉定食:950円

注目の焼き肉定食が到着。まず特筆すべきは肉の厚さだ。もちろん豚バラを使った焼き肉も私の好物だが、こいつはぶ厚いロース肉を使った食べごたえマシマシの一品。隣で待機するハムエッグの存在もなんだか嬉しいんだよね。そんな気持ち、わかるでしょう。

甘いタレをまとった「焼き肉」は最強の白飯泥棒!
甘いタレをまとった「焼き肉」は最強の白飯泥棒!

ウマい。これは間違いない。甘いタレをまとった「焼き肉」は柔らかジューシーで、言わずもがな白飯が無限に進む。肉を頬張り、白飯を食らい、その流れで豆腐とネギたっぷりの味噌汁を啜る。ここでもまた定食の理想郷を発見だ。

肉の隣にいるハムエッグも嬉しい!
肉の隣にいるハムエッグも嬉しい!

そして気になるハムエッグに箸を伸ばせば、半熟の黄身がトロリと顔を出す。そいつを隣の茶碗に避難させて、白飯と一緒にガブリ。ついでにしっかりと味が染みたお漬物をパクリ。ウマっ。キャベツサラダはドレッシングに加えて、焼き肉のタレもガッツリまとっているが、コレもまたウマっ。

角館の老舗ドライブインで、育ち盛りの中学生の如くガチ食いするミドルエイジ(私)。こいつはウマさとボリュームを兼ね備えた大満足の定食だ。

レトロ自販機に懐かしのゲームも!食堂隣のオートスナックコーナーにも注目!

雲沢観光ドライブイン(24時間オートスナックコーナー)
雲沢観光ドライブイン(24時間オートスナックコーナー)

『雲沢観光ドライブイン』といえば、食堂の隣に設置されている24時間利用可能なオートスナックコーナーも見逃せない。令和の新時代に残る昭和の世界。そこでは話題のレトロ自販機や、懐かしのゲーム機も現役で稼働中だ。

レトロ空間に大量の自販機に注目!
レトロ空間に大量の自販機に注目!

大量の自販機が並ぶ噂の空間に足を踏み入れると、人気のうどん&ラーメン自販機と目が合った。その隣に設置されたチョコレート自販機の下段には、これまた話題のカツ丼の姿も。ちなみにうどんやラーメンは350円、カツ丼は450円だ。

SNSで話題のうどん&ラーメン自販機もスタンバイ!
SNSで話題のうどん&ラーメン自販機もスタンバイ!

そしてこの建物の奥で待つのは、現役のゲーム機コーナーだ。テトリスやインベーダーゲームといった往年の名作に加えて、平成ギャルが登場する今では絶滅危惧種となった麻雀ゲームの姿も。カップヌードルを横に置いて、なけなしの100円玉を機械に吸い込ませたあの頃。そこに浮かび上がるのは、まだ中学生だった約25年前の私だ。

現役のゲーム機コーナーも要チェック!
現役のゲーム機コーナーも要チェック!

『雲沢観光ドライブイン』がある国道341号線は、2013年に開通した角館バイパスの影響で、交通量が大きく減ったと言われている。それでも私が訪れたときは地元の方や大型ドライバーの運転手さんで食堂は賑わい、オートスナックコーナーでは噂の自販機うどんを購入するお客さんの姿もあった。

「みちのくの小京都」で愛され続ける名物ドライブイン。そこには私たちを惹きつける目には見えない「味」がある。

【店舗情報】
雲沢観光ドライブイン
住所:秋田県仙北市角館町雲然山口66-12
営業時間:11時~14時 ※オートスナックコーナーは24時間営業
電話番号:0187-55-1510
定休日:日曜日 ※その他臨時休業の場合有り

ライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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