「ニコアンド」がユニークなコラボ商品を発売!名古屋企業とのタッグはなぜ生まれたのか?
日本最大の店舗で地元を盛り上げる企画を!とスタート
全国に約140店舗を展開するライフスタイルショップ「niko and…」(以下「ニコアンド」)。その新企画「LOVE NAGOYA」が、名古屋市西区のニコアンドmozoワンダーシティ店で7月17日にスタートしました。
ピックアップされているのはオリエンタル、クッピーラムネ、キリマルラーメンなど名古屋、愛知の8つのメーカー。各社の商品の他、各ブランドのTシャツ、エコバッグ、iPhoneケースといったニコアンドによるオリジナルコラボグッズが並びます。
ニコアンドがご当地ブランドとコラボするのは今回が初。どんな狙いがあったのでしょう?
「これまで原宿の旗艦店『ニコアンド東京』ではポップアップ(期間限定)企画を手がけてきたのですが、それ以外の店舗では初の試みです。mozoワンダーシティ店は昨年10月、ニコアンドの日本最大の店舗としてオープンしました。せっかく名古屋に新しい旗艦店を出したので、東京と同じことではなく、地元の人たちと一緒に地域を盛り上げる企画をやりたいと考えました」と店長の増田太一さん。
コラボ企画は初めてという老舗の名店も
「パートナーとなるブランド、メーカーは食、カルチャー、モノづくりなど幅広い分野をピックアップ。各社に飛び込みでアタックしました」と増田さん。その熱意を受けて、初めてコラボ企画に参加することになったのが味噌煮込みうどんの老舗「山本屋本店」です。
「これまでも食品メーカーさんなど各方面からコラボの申し込みはあったのですが、すべてお断りしていました。実現したのは今回が初めてです」と同社営業企画担当の永田剛典さん。アパレルを中心とした企業から、しかもメインブランドの味噌煮込み店ではなくカレー煮込み専門店「鯱市」とのコラボの打診だったことにも驚いたといいます。「『鯱市』は1店舗だけで当社の姉妹店だと知っている人も少ない。しかし、担当のバイヤーさんが以前から何度も食べに来てくれていて、当社に対するリスペクトを感じられたのが決め手になりました」
雑誌の特集のような売り場。今後も地元ブランドとのユニークなコラボを
こうしてピックアップされた8ブランドは、全国的に知られるロングセラーもあれば、地元でも知る人ぞ知る存在もあり。キャラクターを全面に打ち出したかわいらしいアイテムもあれば、さりげなくアイコンをあしらったモノもあって、男性女性問わず幅広い世代に受け入れられそうです。
「今回の『LOVE NAGOYA』企画の売り場『Editorial Space』は、45日サイクルでテーマを変えて編集する“雑誌の特集や付録”のようなスペース。これをきっかけに今後も様々な名古屋のメーカーさん、クリエイターと一緒に商品を提案していきたいと思っています」と店長の増田さん。
ブランドの知名度に頼ったセレクトではなく、スタッフの思い入れのあるショップやメーカーにコラボを依頼しているところにも地域愛を感じられます。そのため、地元の人も気づいていなかった名古屋ブランドの新たな魅力が掘り起こされることも期待できそう。「今後、他の地域でも地元の皆さんとモノづくりに取り組んでいきたい」(増田さん)とのことなので、全国各地で有名無名のご当地ブランドがフューチャーされることが今から楽しみです。
(写真撮影/すべて筆者)