「頭がかゆい」と言われたらアタマジラミを疑って 現代でも発生するアタマジラミ対処法 #専門家のまとめ
アタマジラミの発生は昔の話だと思っている方も多いかもしれませんが、実際には現在も発生しています。「頭に虫がいるなんて周りに知られたくない」と対処をためらう方も少なくありません。不潔だからアタマジラミが発生するわけではなく、清潔にしていても起こります。さらに、駆除剤に対して抵抗性を持つアタマジラミも存在します。この記事では、アタマジラミを見つけた場合の対処法について紹介します。
ココがポイント
▼アタマジラミは昔の虫ではなく、現在も相談件数が多く、清潔でも感染します。早期発見と駆除が重要です
・清潔でも……令和の時代に「アタマジラミ」ナゼ? 女の子に多く発生、“フケ”と勘違いも 経路と対策は?【#みんなのギモン】(日テレNEWS)
▼アタマジラミが増加傾向 清潔でも感染するのに誤解が差別やいじめを引き起こす? 正しい理解が大切
・「不潔だから…」アタマジラミの大誤解 「あの子と遊ぶな」で村八分、幼稚園で犯人捜しの悲しみ(AERAdot.)
▼シラミとりシャンプーが効かない時は、増加中の抵抗性アタマジラミを疑い適切な駆除を
・頭がかゆい…でもシラミシャンプー効果なし 「抵抗性アタマジラミ」の対処法とは(Yahoo! ニュースエキスパート 有吉立)
エキスパートの補足・見解
アタマジラミは人から人へ感染します。清潔にしているからうつらない、不潔だからうつるというものではなく、誰でもどこでも感染する可能性があります。お子さんにアタマジラミが発生すると、「ちゃんとシャンプーしてあげなかったから」と自分を責める方もいますが、どんなに衛生的にしていても集団生活の中で感染することがあります。適切な対策を心がけていれば、感染を心配して通園や通学を制限する必要はなく、アタマジラミが病気を引き起こすこともありません。欧米ではアタマジラミに対してオープンで、駆除剤のCMが普通に放送されており、駆除への意識が高いです。日本でもアタマジラミについてもっとオープンになることで、早期駆除が進むのではないでしょうか。アタマジラミについて正しい知識を持つことで、子どもさんの「頭がかゆい」という訴えと「アタマジラミ」を結びつけ、見逃さずに対処できると考えます。