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【銀座】老舗喫茶店で秋を堪能!名物カフェオレ&ゴロゴロりんごたっぷりの人気アップルパイ

なかくきくみこカフェライター

カフェライターなかくき くみこが実際に訪れた1,500軒以上のカフェのなかから、大人が心から満足できるような魅力的なカフェを紹介する連載「大人のための東京カフェ案内」。第21回目は、銀座の老舗喫茶店で味わえる今が旬の名物スイーツを紹介します。

天窓から優しく光が降り注ぐ。優雅なアンティーク空間が魅力の老舗喫茶店

重厚なレンガ造りの外壁に、エレガントな回転扉。夕暮れ時になるとフランス製のガス灯が路地を照らす「トリコロール本店」。銀座を代表する老舗喫茶店の一つで、昭和11年にキーコーヒー創業者である柴田文次氏が開いたお店です。

ビロードの布張りのイスとテーブルが並ぶ1階フロア
ビロードの布張りのイスとテーブルが並ぶ1階フロア

こちらも1階。コーヒーはこのカウンターの中で淹れられる
こちらも1階。コーヒーはこのカウンターの中で淹れられる

建物は二階建てになっており、華やかなバーカウンターを一角に持つ1階フロアと、高い天窓から優しく光が射し込む2階フロアがあります。

天窓からやわらかい光が射し込む2階フロア
天窓からやわらかい光が射し込む2階フロア

朝の時間帯は1階のみの営業ですが、11時30分からは2階も利用可能。数年前に張り替えたというふかふかの絨毯の上に、クラシカルな布張りの椅子が並べられ、温かみのある暖炉や野田弘志氏が描いた絵画などが配されています。

古き良き時代の日本にタイムスリップしたかのような、贅沢な時間が流れる空間です。

目の前で注がれる、自分だけの一杯

「アイスカフェオレ」(1,250円)を目の前で作るスタッフ
「アイスカフェオレ」(1,250円)を目の前で作るスタッフ

カフェオレを注文すると、コーヒーポットを2つ携えたスタッフが現れます。1つのポットにはコーヒー、もう1つにはミルク。なんと目の前で、自分だけの一杯を作ってくれるのです。

コーヒーはコクと深みが出るように、深煎りと中深煎りの焙煎度の異なる豆をブレンドしているのだとか。濃いめに抽出しているため、ミルクに合わせてもコーヒーの味がしっかり味わえます。ちなみに今回はアイスをオーダーしましたが、ホットの場合も目の前で作ってもらえますのでご安心を。

秋に味わいたい名物スイーツ「アップルパイ」

ここを訪れたらぜひ味わってほしいのが、毎日店内のキッチンで焼き上げる「アップルパイ」(710円)です。

パリっと香ばしいパイ生地の中には、シナモンやナツメグ、三温糖で煮込んだりんごがたっぷり。水を一切加えず、りんごから滲み出た水分だけで煮ているため、りんごの旨味がギュッと凝縮されています。

フルーツ感覚で楽しめる軽やかな食感で、いくらでも食べられそう。ファンが多いのにも納得の一品です。

創業当時、人気商品だったと書かれた資料が残っていたことから、当時の味わいをイメージして作られたのが、こちらの「エクレア」(650円)です。創業70周年を機に提供開始して以来、評判の商品となりました。

注文を受けてからシュー生地を焼き直し、そこで初めてカスタードクリームを詰めています。そうすることにより、作りたてならではのパリパリ食感と、トロ〜っととろけるようなクリームのコントラストが楽しめるのです。

指先で持ち上げられる上品なサイズで、ちょっと甘いものが食べたいという気分の時にもピッタリ。

「エクレア」に合わせたのは、オーダーを受けてからネルドリップで一杯ずつ抽出する「アンティークブレンド」(単品1,070円、エクレアとセットで1,570円)。

酸味・甘味・苦味のバランスにこだわり、コロンビアやブラジルなどの豆をブレンドして作ったそう。冷めてからも美味しさが持続するので、スイーツと共にゆっくり楽しみたい時にもオススメです。

優雅な気分に浸れるアンティーク空間が魅力の「トリコロール本店」。暑さの厳しい夏が終わり、秋は街歩きが心地よい季節。味わい深いコーヒーと名物スイーツを堪能しに、銀座へ足を運んでみてはいかがでしょう。

【店舗情報】 
店名/トリコロール本店
住所/東京都中央区銀座5-9-17
公式HP/http://www.tricolore.co.jp/ginza_trico/index.html(外部サイト) 
アクセス/東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線 銀座駅より徒歩3分
定休日/火曜
営業時間/8時〜19時(L.O.18時30分)

※新型コロナウイルス感染症対策により店舗の休業や営業時間の変更など、掲載内容と異なる場合があります。訪問前に最新情報を確認されることをおすすめします。

本連載では、今後も都内にある魅力的なカフェを紹介していきます。ご興味のある方はプロフィールからフォローをして頂けるとうれしいです。

カフェライター

カフェ専門のライターとして、雑誌やWEBで取材記事を執筆。都内を中心に1,600軒以上のカフェを訪問。各メディアにおいて空間・おいしさ・居心地の三拍子揃った「大人が心地よく過ごせるカフェ」を主に紹介している。2024年11月に著書が出版される予定。プライベートでは中学生男子の母で東京郊外在住、身長147cm、性格はのんびり屋。日々のカフェ巡りはinstagramで更新中。仕事実績:リンネル、タイムアウト東京、偏愛東京、CafeSnap、るるぶ&more.、レッツエンジョイ東京、書籍や雑誌にて取材協力、ラジオ出演、新聞掲載、他

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