Yahoo!ニュース

グアムにリーガロイヤルがあるの知っていた? ”映え”と美食を追求する安近短旅にぴったり

岩佐史絵トラベルジャーナリスト
美食と”映えスポット”。安近短でしっかり楽しめるテーマ性のある旅行が可能

この年末年始は久しぶりに旅行でも、とプランしたものの、国内旅行は激混み、好調なインバウンドの影響でホテルが高騰、海外旅行に行きたくても燃料サーチャージや円安で、ちょっと無理……とあきらめてしまった人も多いと聞きます。旅行時期をずらすとなかなか休みが取れないし、という場合にも週末だけでも楽しめる安近短なグアムはいかがでしょう。

安近短とは「安い・近い・短い(渡航時間・滞在時間)」の旅先のことをいいます。その代表格といえば常夏のビーチリゾート グアム。パンデミックもあり直行便の運休が続いていましたが、現在はJALやユナイテッド航空などが復便。日本(成田・関西・福岡・中部)から毎日フライトがあり、わずか4時間程度で気軽に行ける近場海外です。フライト時間の短さもさることながら、時差も+1時間、そのうえ米国の準州なのに90日以内の滞在ならESTA(電子渡航認証)が不要とあって、国内旅行感覚で小さな子連れ旅や週末などを利用するさくっと旅にも向いているのが魅力です。

グアム国際空港の窓から。韓国のLCCも就航しており、期間限定で日本とグアムを結ぶ直行便を就航させることも。グアムはそのアクセスしやすさも魅力
グアム国際空港の窓から。韓国のLCCも就航しており、期間限定で日本とグアムを結ぶ直行便を就航させることも。グアムはそのアクセスしやすさも魅力

そんなグアムに、2022年6月にリーガロイヤルがオープン。今年3月には客室のリニューアルも完了しているというので、視察に行ってまいりました。

リーガロイヤルといえば大阪を拠点とする老舗ホテル。関西の人にとっては安心・信頼の代名詞のようなホテルではないでしょうか。東京など全国展開もしていますが、実はかつて海外展開もしていた同ホテル。このほど28年ぶりにグアムにオープンしたと聞けば、期待値も爆上がりです。

インフィニティプール、スライダー付きのキッズプール、チャペルにスパに、と機能的ゆえ、短い滞在でもホテル内で十分楽しめるアクティビティがある(写真提供:リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート)
インフィニティプール、スライダー付きのキッズプール、チャペルにスパに、と機能的ゆえ、短い滞在でもホテル内で十分楽しめるアクティビティがある(写真提供:リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート)

リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾートはシェラトン・ラグーナ・グアム・リゾートをリブランドしたかたちでのオープン。免税店を含むショップやレストランなどが集中するタモン地区へもバスで乗り換えなしで行くことができ、喧噪を離れた場所にありながらなかなか便利なロケーションです。空港からも車でわずか15分という距離感もまたうれしいポイント。短い旅程の人にもトラベルプランが立てやすいのでは。

そんなリーガロイヤル。リブランドに伴いいろいろな新サービスも登場しており、中でもちょっとおもしろいテーマをもって設置されているものもあります。

全室バルコニー付きオーシャンビュー。高層階に位置するクラブルームとスイートにはラウンジへのアクセスがあり、カクテルサービスなどが受けられる(写真提供:リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート)
全室バルコニー付きオーシャンビュー。高層階に位置するクラブルームとスイートにはラウンジへのアクセスがあり、カクテルサービスなどが受けられる(写真提供:リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート)

そのおもしろい新設備とは、”映えスポット”。ガーデンのそこここに映えるアイテムが点在し、通りかかるだけでも「さぁ、ここで写真をお撮りなさい」と誘われるかのよう。うっかり引き寄せられ、映え写真を撮ろうとがんばってしまうことはうけあいです。

中でも目玉となるのはプールサイドにあるバー『A Cliff Bar OASIS』。クリフにせり出すようにガラス製のテラスが設置され、まるで宙に浮かぶような感覚で太平洋の絶景を楽しむことができます。足元も透明なガラスなのでちょっとぞわぞわしちゃいますが、かなり映えます。しかも、シグネチャーカクテルも映え重視。ドレスとカラーを合わせたりして、ナイスな写真を撮ること自体がアクティビティといえるでしょう。

インフィニティプールの横にかわいらしいクルマが。このアイテムをどう活かせば映えるか? センスが問われる!
インフィニティプールの横にかわいらしいクルマが。このアイテムをどう活かせば映えるか? センスが問われる!

海側にせり出したガラスのテラス。小さなスペースだが、それほど混雑しておらずゆっくりできるのがうれしい。
海側にせり出したガラスのテラス。小さなスペースだが、それほど混雑しておらずゆっくりできるのがうれしい。

ラバーダックがぷかぷか浮いた映えカクテル『Something Green』はウォッカベースのメロンテイスト。レッド、ブルーの映えカクテルもあるので全制覇しても
ラバーダックがぷかぷか浮いた映えカクテル『Something Green』はウォッカベースのメロンテイスト。レッド、ブルーの映えカクテルもあるので全制覇しても

この巨大な横顔のオブジェはリーガロイヤルの”顔”になりそう。工夫を凝らしてぜひオリジナルな一枚を!
この巨大な横顔のオブジェはリーガロイヤルの”顔”になりそう。工夫を凝らしてぜひオリジナルな一枚を!

総支配人(GM)のお話によると、リーガロイヤルは「食のロイヤル」といわれるほど美食に力を入れているブランド。ゆえに「食には徹底的にこだわる!」とのことで、招聘したのが高級鉄板焼店『六本木うかい亭』の総料理長を勤めた岡本譲氏。館内の鉄板焼きレストラン『The President(NIPPON)』でその究極の腕前を披露してくれます。

鉄人の手で最上級の焼き加減に。グアムはアメリカの準州ゆえ、ビーフは絶対に食べたいもののひとつ。日本から空輸したA5和牛のチョイスも可能。
鉄人の手で最上級の焼き加減に。グアムはアメリカの準州ゆえ、ビーフは絶対に食べたいもののひとつ。日本から空輸したA5和牛のチョイスも可能。

サラダや魚介類、ステーキにガーリックライス、最後はデザートとボリューム満点の「Chef Okamoto's Special Menu」(130USD~)はかなりの満足度
サラダや魚介類、ステーキにガーリックライス、最後はデザートとボリューム満点の「Chef Okamoto's Special Menu」(130USD~)はかなりの満足度

美食の追求はこれだけには終わりません。ベーカリー『THE PANADERIA(ザ パナデリア)』は、ケーキやドーナツなどのスイーツやデニッシュのほか、日本のパン屋さんをイメージしたさまざまなお総菜パンもあるのが特徴。これもGM氏が「こんなパンを作って」と日本人にも人気のパンを提案しているそうで、カツサンドや焼きそばパンなど、海外ではなかなか見ないラインナップです。B級グルメをも追求しちゃうあたりが大阪ベースのリーガロイヤルらしい?

ここのスイーツもなかなか映える……。THE PANADERIAではデニッシュのほかに、ケーキの種類も豊富。店外のテラスで食べることもできるので、甘いもの好きならぜひ立ち寄ってみて
ここのスイーツもなかなか映える……。THE PANADERIAではデニッシュのほかに、ケーキの種類も豊富。店外のテラスで食べることもできるので、甘いもの好きならぜひ立ち寄ってみて

20センチ超はあろうかというボリュームの焼きそばパン。紅ショウガとネギ、天かすも載っていて、かなり食べでがある。ホテルショップのベーカリーで5USDは破格!
20センチ超はあろうかというボリュームの焼きそばパン。紅ショウガとネギ、天かすも載っていて、かなり食べでがある。ホテルショップのベーカリーで5USDは破格!

ちなみに、日曜日のサンデーブランチにはタコ焼きを出すそうで、これがロコに大人気だそう。筆者滞在時は平日でしたが、地元の高校の卒業パーティが開催されていたようで、おしゃれをした高校生がたくさん来ていました。地元に愛されている感もまた、海外にあってもやっぱりリーガロイヤルなのだなぁ、と思ったしだいです。

日本語が通じるスタッフも常駐しており、気負わずに滞在できるリーガロイヤル。気になる渡航費用も、飛行機の燃料サーチャージが14,500円~17,500円(エアラインによる)と、英語圏のビーチリゾートとしては安いほう。現地レストランなどの物価もそれほど高騰していないので、気軽に行ける”安近短”を実感できるはず。短い滞在時間でも映えて、食べて、のんびりする旅。充足感はばっちりです!

リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート

住所:470 Farenholt Avenue Tamuning,Guam 96913

TEL: 1(671) 646-2222

料金:オーシャンビュールーム:1泊あたり$175~/2名1室(宿泊税11%別)

   ラグーナクラブルーム:1泊あたり$218~/2名1室(宿泊税11%別)

   ※クラブラウンジアクセスあり

取材協力/リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート

トラベルジャーナリスト

旅活歴は四半世紀以上のフリーランス トラベルジャーナリスト。3か月ごとに拠点を変えながらのノマドライフを夢見て、「この町に住んだなら」を妄想しつつ旅を続けます。その土地のリアルな文化を知ることで、旅はぐっと楽しくなるもの。じんわり心地よい旅先探訪中に出合ったいろいろをご紹介します。

岩佐史絵の最近の記事