【新型CBR250RR最新レポート】実車が鈴鹿8耐で初お披露目!期待どおりの仕上がりです!
見物客が詰めかけた「CBR250RR」の実車展示
7月末に開催された「鈴鹿8時間耐久ロードレース2016」に出展していたホンダのブースに、CBR250RRの実車が早くも展示されていました。
ひときわ大きなスペースに展示されていたCBR250RRはやはり注目の的で、多くの見物客が詰めかけるなどユーザー層の関心の高さをあらためて実感。やはり比較的若い層が目立っており、「スタイルが洗練されていてカッコいい」「大型スポーツモデルのような存在感がある」などの声が聞かれました。
ブースではホンダ関係者に直接話を聞くことができましたので、最新情報としてお伝えしたいと思います。
CBR250RRの戦略と性能「レースで勝つために」
CBR250RRの戦略的な狙いのひとつとして、アジアで盛り上がっているアジアプロダクション250(AP250)、そして今年からMFJで正式種目となったジャパンプロダクション250(JP250)で勝つことがあるようです。メイン市場であるインドネシアをはじめ、アジアではレースでの成績が販売に直結すると言われています。
このことからも、走りの性能にはとことんこだわった様子で、最高出力はやはりクラス最強とみて間違いないようです。フロントカウルの奥に覗く大型ラジエターからもレース前提の容量であることが伺えます。となると、ピークパワーはYZF-R25を超える37ps以上になるでしょうか。
選択可能なエンジンモードに関しては、走行中にも切り換えが可能とのこと。ストリートで役立つことはもちろん、レースでも「燃費走行」で周回を稼いだり、ストレートでは「フルパワー」で一気に追い越しをかけたり、といった具合にレースを有利に戦える武器にもなりそうです。
ディテールの高品質な作り込みに感心
ディテールを見ていくと、車体のスリム化とエキパイの取り回しをコンパクトにして、バンク角を稼ぐためのアルミ製ガルアームの複雑なデザインが際立っています。鋼管トラスフレームと倒立フォークも含めて、かなり剛性が高そうな印象。ホンダ十八番のプロリンク式リヤショックも上部にカム式のプリロード調整機構が備えられています。
今回、リヤのディスク径が現行CBR250Rより大径化されたディスクブレーキですが、気になっていたキャリパー構造は前後とも片押し2ポットタイプでした。前後ウェーブディスクと本格的な装備だけに、フロントだけでも対向ピストンが欲しい気はしますが・・・。実際のフィーリングは乗ってからのお楽しみといったところでしょう。
見れば見るほど、細かなディテールに対しても高品質な作り込みがなされており、感心するポイント。ステップはローレット加工されたオールアルミ製で、ヒールプレートとタンデムステップホルダーまでアルミ製で統一される豪華さ。燃料タンクの両サイドには、ハングオフしたときに肘でホールドするためのプロテクターが装備されています。
プレス画像では大きめに見えた上下2段のサイレンサーも実物はけっこうコンパクトに収められていて、高級感のある作りでした。
250ccクラスとしては大柄なシルエットや彫の深い顔だちなども含めて、特にアジアにおけるステータス性を意識したデザインであることが分かります。ちなみにメインマーケットのインドネシアでは250ccクラスがハイエンドモデルの位置づけとなっています。実車を間近に見てそれを強く感じました。
CBR250RRのウリで特許出願もされている、ウインカーを兼ねたポジションランプ(上下2段のヘッドライトの上側部分)ですが、日本の交通法規では残念ながら認められないようで、この部分だけは一般的なタイプとなりそうです。
国内発売は年明けの見通し
そして、気になる発売時期ですがインドネシアで今年の11月から、日本では年明けからとなりそうです。価格についてはこれだけの装備ですから、けっこう高めの設定になるようです。
新しい情報が入り次第またお伝えしますので、楽しみにしていてください!