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ダブル台風へ、17号は関東へ近づく可能性あり、”18号”は列島へ広く影響も

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

台風17号は関東に近づく可能性も

台風17号の予報円(ウェザーマップ)
台風17号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

きょう27日(金)午後3時、小笠原の南海上で、台風17号が発生しました。今月7個目の台風の発生で、平年の9月の発生は5.0個ですから、平年よりも多い状態です。

台風17号は、あまり発達することなく、あさって29日(日)から30日(月)にかけて、小笠原近海を北上したあと、10月1日(火)にかけて、関東の沖合いを速度を上げて、北上する見込みです。予報円の西側を北上すると、関東にかなり接近する予報円となっていますので、特に小笠原、伊豆諸島、関東への影響には、最新の情報確認が必要です。

新たな台風はさらに広く影響も

熱帯低気圧の予報円(ウェザーマップ)
熱帯低気圧の予報円(ウェザーマップ)

一方、沖縄の南にある熱帯低気圧も今後、台風へと変わる見込みで、発生すれば、台風18号となるでしょう。17号に続き、今月8個目となり、9月としては11年ぶりの多い発生数となります。(台風の発生数

発生が予想される台風は、沖縄の南で、時計回りにループを画くように発達しながら北上し、来週1日(火)から2日(水)にかけて、強い勢力で、石垣島付近に到達する見込みです。2日(水)午後3時の予報円はやや大きくなっていますが、沖縄付近に存在する予想としては、計算がほぼ揃っている状態です。

沖縄から速度アップして北上か

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

参考までに、上図は日本のGSMモデルの予想です。台風18号とみられる熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が、沖縄付近から速度を上げて北上し、3日(木)には九州に接近しながら朝鮮半島方面へ達する予想です。台風の東側にあたる西日本では、九州を中心に、大荒れが計算されています。

これはあくまでもGSMモデルの予想ですが、諸外国を含め、種々の計算もおおむねこの傾向は揃っている状態です。ただもっと東寄りに北上し、西日本へ北上したり、あるいは九州をもっと離れて北上したり、さらに北上が遅れるような計算もありますので、発生したあとの台風情報にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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