茶の湯や茶道の文化から誕生した懐石料理。「わび・さび」を料理で表現している日本の伝統的なお料理として格式ばった敷居の高いイメージがありますが、子連れ歓迎でしかも子ども向けのイベントも開催している京懐石のお店があります。

阪急宝塚本線 豊中駅南改札から徒歩5分ほどのところにある『京料理 木村』。大通りから少し路地に入った純和風の品のある店構えです。京都にある、ミシュランガイド星付き割烹「修伯」で修行をされたシェフが2019年にオープンさせたお店なんです。

店内に入ると、ヒノキ造りのカウンターと奥にテーブル席が1つ。格式が感じられる店内です。

未就園児、もっと言えば未就学児はご遠慮ください、などというお店もある中、なんとこちらのお店は子ども歓迎！ベビーカーも持ち込みOKという神のようなお店なんです。

席に通されて出されたお茶。器がそれぞれ異なり、センスが光ります。

ランチは2,750円（税込）のコースと3,850円のコースの2種類で、完全予約制なので予約時にどちらかお伝えします。子供には「小さなお子様ごはん」（330円・税込）もあり、価格設定も良心的。本当に子連れにはありがたいお店です。他にも子ども向けに、少なめの量のランチでナマモノなしのコース（1,650円・税込）とナマモノありのコース2,200円のコースがあるそう。

2,750円のコースの1品目。比内地鶏やキクラゲ、さつま芋などがのった前菜。旬のものや、その日のオススメの食材にこだわっているので、メニューは日替わりなのだとか。素材の味がしっかり感じられる上品な味わいで、彩りもとても美しいです。

ズワイガニの入った腕物。四季の食材がふんだんに使われていて、お出汁の味がジュワーっと染み渡ります。店主が1人で切り盛りされていますが、気さくな雰囲気でお料理の説明も丁寧です。

大間の本マグロとタラの白子。お酒と一緒にいただきたいような贅沢な組み合わせです。

焼き物は、サワラと鴨。サワラは塩の味付けで素材本来のおいしさを引き立てます。運ばれてくる食器と盛り付けも素敵で、いろいろな感動があります。

「カラスミのあんかけご飯」。カラスミの深い旨味と程よい塩気がご飯にぴったりです。

最後に「けんろく人参のグラチネ」。「グラチネ」とは、オーブンで焼き色をつける技法なのだとか。和の食材を使用した洋食のようなお料理。けんろく人参の甘さが広がる和のデザートです。6品いただいて、2,750円とは1品約460円の計算。コスパ最強ですね！！

Instagramによると、子どもを対象に茶道や華道、お出汁の取り方や土鍋ごはんの炊き方のお料理教室などユニークなイベントを開催されているそう。和の素晴らしさに触れる機会ですね。他にもワインや中華などジャンルを超えてのコラボイベントも実施。伝統的な京懐石を現代のニーズに合わせ、モダンに提供してくれる『京料理 木村』。手間暇かけたお料理に会いに訪れてみて下さい。

【店舗名】京料理 木村

【住所】大阪府豊中市本町1-13-17

【営業時間】　昼　12:00～14:00　　夜　18:00～

【定休日】水曜日

【電話】　06-6842-7906

詳細はInstagramをご覧ください。