【富士宮市】毎年多くの受験生が訪れる、秘境の地に鎮座する学問の神様『芭蕉天神宮』
鎌倉時代、後醍醐天皇は大納言久我長道公を富士宮浅間大社へ幕府の倒幕に成功した旨の報告に派遣しました。
任務を果たした大納言は帰路に就くも、この地、駿河の由比から甲州甲州方面へ至る交通の要衝であった大晦日で急逝したそうです。
「敬っている菅原天神と共に、この地に祀ってくれ」という大納言の遺言に従い、全国から預かった奉納金で社殿が建立されたのが、この『芭蕉天神宮』です。
5台は車が停められそうな広さの駐車スペースがあります。
駐車スペースからゆるいUの字の坂を下ると大きな鳥居があります。
湧水地は四角型で、手前奥の角からこんこんと湧水が溢れ出しています。
向かって左に湧水池と社務所があり、正面奥に拝殿があります。
拝殿には、賽銭箱とお守りなどの無人販売があります。
『代金は賽銭箱に…』と書かれていましたので、200円をお供えし学業成就・身体安全のお守りを頂きました。
合格祈願の絵馬は500円。社務所横に絵馬掛所があります。
拝殿の裏に回ると木造の本殿があります。鳳凰や麒麟など芸術品と思えるくらいの細かな彫刻は圧巻です。
拝殿の横にはつぶらな瞳が愛らしい白い馬が…大納言を乗せて歩いた馬でしょうか。そう思うと愛らしさの中に力強さを感じます。
神社一帯は山に覆われ、足元のコンクリートには苔が自生しています。大自然を感じる中、神社境内は綺麗に手入れが行き届いていて、今もなお大切にされている場所なのだと感じました。
芭蕉天神は学問の神様で、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れるそう。
ひっそりとした山奥に鎮座した由緒ある『芭蕉天神宮』に祈願すれば、御利益が賜れそうです。
芭蕉天神宮:富士宮市内房5819-2
芭蕉天神宮例大祭:毎年3月の第1日曜日11時から
*訪れる際は、すれ違いのできない細い道が続きますので気を付けてください。