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41歳。男性の甘えた声音にゾワッときた過去。生理的に無理だと先に進めません~おみおじリポート198~

大宮冬洋フリーライター
愛知県在住のシステムエンジニア。色白美人が3年半ぶりに再登場です。(本人提供)

一方的にパートナーに頼りたいとは思いませんが、相手から甘えられ過ぎるのは苦手です

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 親しき中にも礼儀ありと言いますが、親しくなる前の礼儀というか間合いの取り方はもっと大事ですよね。特に婚活は基本的に一発勝負。お見合いや仮交際中の印象が決定的に悪いと挽回のチャンスはありません。
「この年齢で一方的にパートナーに頼りたいとは思いませんが、相手から甘えられ過ぎるのは苦手です。男性から甘えた声音で『女の人にギュッとされてヨシヨシされたいな』なんて言われてゾワッとしてしまったことも。私だけではないかもしれませんが、生理的に嫌だと感じると先には進めなくなります」
 こう明かすのは、2021年の夏にオネットに初登場してくれたシステムエンジニアの石井洋子さん(仮名、41歳。前回の記事はこちら)。今日までの3年半で経験を積んで、自己分析が進んだようです。末っ子の自分は「甘えたい、頼りたい」という気持ちがどこかにあるとのこと。石井さんはそんな気持ちを抑えながら一人暮らしをしているのに相手が臆面もなく甘えてくるとムカッとする、ということなのかもしれません。

一人暮らしの石井さん。「魚が好きなので鯵の三枚おろしを修行中です。写真は三枚におろして鯵の南蛮漬けを作りました。普段の自炊は和食が多いです」(本人提供)
一人暮らしの石井さん。「魚が好きなので鯵の三枚おろしを修行中です。写真は三枚におろして鯵の南蛮漬けを作りました。普段の自炊は和食が多いです」(本人提供)

歯磨き粉と美白クリーム、モツ煮とビーフシチュー。見間違えがちな私です

 逆に、プライベートでの「天然ドジ」っぷりを笑ってもらうのはOKとのこと。お笑いコンビに例えるなら、ボケ役に回りたいということですね。
「先日、寝ぼけながら歯磨きをしたら異様に苦いのでチューブを確認したら、歯磨き粉ではなく美白クリームでした……。私の大好物ビーフシチューで、唯一の苦手な食べ物はモツ煮。外見が似ていますよね? ビュッフェでビーフシチューを発見して山盛りによそって一口食べたら、モツの味噌煮だったことがあり、残すのは申し訳ないので泣きそうになりながら完食しました。」
 笑いの多い家族で育った石井さん。「結婚できたら、日常の小さな楽しみを分かち合える夫婦になりたい」という希望を持っています。そして、システムエンジニアの仕事にも精を出しているようです。
「勤務先では生成AIなどを使ってお客様企業のデータ分析をする業務に就けていて、課題解決に向けた提案をして喜んでもらえるのが面白いです。在宅勤務も可能なので助かっています」

ウズベキスタンでの一人旅中に、宿の住所が間違っていて広大な墓地の中でタクシーから降ろされたことがあるという石井さん。何事もなく脱出できたのだから運はいい人です。(本人提供)
ウズベキスタンでの一人旅中に、宿の住所が間違っていて広大な墓地の中でタクシーから降ろされたことがあるという石井さん。何事もなく脱出できたのだから運はいい人です。(本人提供)

高校時代まで剣道漬けの過去。「警察道場の門を叩いたこともあります」

「石井さんは高校時代まで剣道部だったそうです。今でも剣道の動画を熱心に観ているので、武道に興味がある男性と話が合うかもしれません」
 マチコ先生が新たな情報を教えてくれました。石井さんによると、高校時代は毎日練習して県大会にまで出場し、社会人になってからも近所の警察道場の門を叩いたこともあるとのこと。ガチ剣士じゃないですか! それは大いに公言するべきです。
 僕たちオネットの婚活方針は、「万人受けは不要。たった一人の心に刺さればいい」です。趣味趣向がマニアックであればあるほど、同好の士とは仲良くなりやすいですよね。相手が異性ならば感動はひとしおだったりします。

こちらは自作の肉まん。「生地から作りました。この写真の時点では無事なのですが、蒸し器の中で予想以上に膨らんでしまい、結果的に1つの大きな肉まんに。それはそれで美味しかったです」(本人提供)
こちらは自作の肉まん。「生地から作りました。この写真の時点では無事なのですが、蒸し器の中で予想以上に膨らんでしまい、結果的に1つの大きな肉まんに。それはそれで美味しかったです」(本人提供)

剣道、英語、和の文化とものづくり。ピンポイントで心に刺さる男性を探しましょう

 オネット方針を聞いて気が楽になった様子の石井さん。剣道だけでなく道場や武道全般への想いを明かしてくれました。
「道場のちょっと神秘的で清らかな雰囲気が好きなんです。機会を見つけて、居合道を習ってみたいと思っています。英語も好きなので、外国人留学生などに剣道を教えるボランティアをやってみたいです」
 石井さんは強度の「ものづくり好き」でもあります。専門学校に入り直してテキスタイルデザイナーとして働いていた経歴もあるほどです。
「自分が作りたいものと会社が作りたいものの違いにギャップがあって退職したのですが、ものづくりは今でも好きです。反物から浴衣を作ったこともあります。剣道だけでなく、和の文化をいろいろ体験していきたいです」
 伝統工芸の現場で働いている男性との相性が良さそうですが、マチコ先生の言うように趣味で武道に打ち込んでいる男性とも引き合わせてみたくなります。ピンポイントでお互いの心に刺さる何かを探して結ばれること。それを「マニアック婚」と仮称して推進していきます!

Webメディア「オモコロ」のファンだという石井さん。「チャンネル内で紹介されているボードゲームを購入しました。週末の夜に夫婦で一緒にやりたいな……」(本人提供)
Webメディア「オモコロ」のファンだという石井さん。「チャンネル内で紹介されているボードゲームを購入しました。週末の夜に夫婦で一緒にやりたいな……」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。石井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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