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【札幌市東区】東区のカフェ&ギャラリー「茶廊法邑」20周年を迎えました!記念作品集発刊と作品展開催中

吉川雅子野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

東区の住宅街にあるカフェ&ギャラリー「茶廊法邑」が9月25日で20周年を迎えました。1年前から企画したという記念の作品展が開催されています。「茶廊法邑」が描かれた絵や写真が多数並んでいます。作品を見ながらゆっくりとした時間を過ごして、芸術の秋を楽しんでください。

開廊20周年

周囲を緑の庭に囲まれた赤い館のギャラリー&カフェ「茶廊法邑」は、今年9月25日に開廊20周年を迎えました。

ひと口で20年といっても、20年続くというのは並大抵なことではなかったと思います。まして、途中で新型コロナウィルスで営業ができない時期もありました。

20年前のこのあたりといえば、タマネギ畑が広がるのどかなエリアだったそうです。そこにできたのが「茶廊法邑」です。

入口のお店の表札も洗練されています
入口のお店の表札も洗練されています

お店は展覧会もあるので、とてもお忙しそうでしたが、ボランティアの水崎さんがいろいろと教えてくださいました。

「外壁も内装も当時のまま。そして、普通、こういう建物では、温風式の暖房機器を使うことが多いけれどもね、ここは床暖房なんだよ。床暖房にすることで、小さな埃が舞い上がったりしないから、展示物にも影響がない。柱も鉄を使っているので、北海道胆振東部地震の際に、東区も相当影響があったけど、ここはビクともしなかった。天井も高く気持ちもいい」と。

柱だけではなく天井にも鉄が使われていて、本当に頑丈そうです
柱だけではなく天井にも鉄が使われていて、本当に頑丈そうです

すばらしい作品たち!

今回の展覧会は、1年前から「茶廊法邑」をテーマにした作品を30名の作家が挑みました。

建物の周りはお庭になっています。カフェテーブルのある部屋の壁の下のカラスの先にはお庭が見えます。トクサのしゅっと上に伸びた緑色がシャープでステキです。ちょっとかがむとこんな和のテーストのステキなシーンが見れます。

これは私がスマホで撮影したもの
これは私がスマホで撮影したもの

こちはプロが撮影した写真です。さすがです。

このように、建物のいろいろな場所、季節もいろいろ。そんな作品がずらーっと展示されています。

まとめられた作品もありました
まとめられた作品もありました

こんな可愛い作品もあります。

この子は「狸小路きみこ」というんだそうです。

狸小路きみこさんは、店内にもいろいろな場所でも見られます
狸小路きみこさんは、店内にもいろいろな場所でも見られます

狸小路きみこ」はオーナーの法邑美智子さんのペンネーム。キャラクターが可愛い!

グッズも販売されています
グッズも販売されています

美智子さんの作品も圧巻!

オーナーの法邑美智子さんも日本画をたしなみます。

20周年のギャラリーの中に、ひときわ目立っていた作品があります。

キラキラの大地から「タマネギのネギ坊主がこんにちは」と出てきたような作品
キラキラの大地から「タマネギのネギ坊主がこんにちは」と出てきたような作品

ある日、美智子さんはテーブルの上にあるご主人が飲まれた薬の包装シート(PTPシート)にライトが当たってキラキラしているのを見た時に、これはアートになるかもと思ったことがきっかけなんだそうです。それらにはプラスチックやアルミをなどを使用しているのでキラキラに見えたのでしょう。

本来ならゴミとして捨てられてしまうものをアートに変えるという、アップサイクルの発想がすばらしいですね。

店内を入ってすぐの部屋の壁には、前に展覧会で紹介した多数のPTPシートの作品が展示されています。手前には美智子さんが出版した本などもあります
店内を入ってすぐの部屋の壁には、前に展覧会で紹介した多数のPTPシートの作品が展示されています。手前には美智子さんが出版した本などもあります

美智子さんの作品はどれも、日本画をたしなんだだけあり、構造的にも造形的にもとても美しいです。

遠くから観るとまるで点描のようにも見え、立体的なPTPシートを使うことで、絵具だけで表現するのとは違った味わいがあります。

個人的にはブロッコリーの作品が好きだなー

この部屋の入口近くで、一冊の冊子を手にしました。そして、そのタイトルとペンギンの絵との組み合わせが、私を次のページへと誘いました。

首や頭のところもよくできていますね
首や頭のところもよくできていますね

詩が私の心に入ってきました。中に紹介されている絵には必ず詩が添えられており、その詩がとても心を打ち、こちらも購入しました
詩が私の心に入ってきました。中に紹介されている絵には必ず詩が添えられており、その詩がとても心を打ち、こちらも購入しました

ゆっくり作品を見たあとはコーヒータイムを楽しんで!

この日は、大きなテーブル席は、何かのお仲間の人たちでいっぱいでしたので、カウンター席でコーヒーをいただきました。

(きみのどらやき付)という文字が気になりましたが、どうしてもコーヒーが飲みたかった
(きみのどらやき付)という文字が気になりましたが、どうしてもコーヒーが飲みたかった

結果的には、コーヒーときみのどらやきをセットにしていただきました。

袋入りのどら焼きをお皿に出して。コーヒーもたっぷり入っています
袋入りのどら焼きをお皿に出して。コーヒーもたっぷり入っています

まったりした後に、また作品を見させていただきました。

可愛いので、この子も連れて帰ってきました。

ほのぼのしていて癒されます
ほのぼのしていて癒されます

帰り際、ドアを開こうとしたら… 涙を流しているきみこがいました。

入店時は目に入らなかったのですが、気になるので反対側を見て見たら、こんな感じです。

ところどころがおちゃめですね
ところどころがおちゃめですね

作品展は10月1日迄です。もうあまり時間はないのですが、ぜひ、見て見ていただきたい作品です。

<カフェ&ギャラリー茶廊法邑>

*住所:札幌市東区本町1条1丁目8-27

*TEL:011-785-3607

*作品展の会期は9月14日〜10月1日

*営業時間:10:00〜18:00(最終日16:00まで)※9月19日・26日休み

*カフェ:10:00~17:00(LO)

野菜ソムリエ上級プロ&フードツーリズムマイスター(札幌市)

札幌市在住。「野菜ソムリエ上級プロ」。ほかにも生産者のブランディングをする「青果物ブランディングマイスター」、地域の食をツーリズムに生かす「フードツーリズムマイスター」などの資格を有する。「簡単におうちで野菜たっぷりな料理をしよう!」をモットーに料理教室やワークショップなど食に関する話題提供や、野菜や果物を使った商品開発やメニュー開発、アグリツーリズム企画なども行っている。また、原田知世・大泉洋主演の映画『しあわせのパン』では、フードスタイリストとして映画作りに参加。著書:『北海道チーズ工房めぐり』『野菜ソムリエがおすすめする野菜のおいしいお店』など。

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