広島市の夜を駆け巡る路面電車「トランルージュ」4年ぶりに運行再開!11月末までは【ビール電車】へ
広島市内を走る路面電車の中でも、ひと際目を引くTRAIN ROUGE(トランルージュ)。上品な深紅の艶やかな車体が特別感を醸し出すこの路面電車は、広島電鉄の車両の中で唯一、飲食可能なレストラン電車です。
しばらくは新型コロナの影響から定期運行を停止していましたが、2023年9月に復活!
11月末まで「ビール電車」として定期運行されます。4年ぶりの定期運行再開ということで、広島電鉄さんにご招待いただき乗車してきました。
出発地点は、JR広島駅。19時に広島駅を出発し、横川駅・西広島駅と経由して広島駅に戻ってくる約1時間40分の貸切運行です。
飲食できるレストラン電車ということで、椅子やテーブルが車内に備え付けてあります。シックな雰囲気で、まさしく「走るレストラン」という感じ。席に着くと、普通の路面電車よりも座席からの視線が高く、景色を見渡しやすくなっていました。
反対側の乗り場では会社員の方々の帰宅時間ということもあり、ギュウギュウ詰めになって電車に乗り込む人たちの姿がありました。
トランルージュは最大26人乗り。周りは慌ただしく過ごしている時間帯ですが、トランルージュは貸切なので、ゆったり。席に座り食事まで頂けるという、非常に贅沢な空間です。
トランルージュの【ビール電車】には、「お弁当付き」「コース料理付き」「お試しプラン」の3タイプがあり、いずれもビールやフリードリンクの飲み放題付き。申込はホームページからの事前予約となります。
今回提供頂いたのは「お弁当付き」のプラン。エビフライやローストビーフの入った以下のようなお弁当でした(※メニュー内容は変更になる可能性があります)。
そして、ビールは飲み放題!飲まなきゃ損損!(笑)
実際に乗車した車内の様子や、車窓からの風景は以下の動画でもご覧いただけます。
動画で見る、広島電鉄 TRAIN ROUGE(トランルージュ)
ガタンゴトンッと緩やかな心地よい速度で広島市内を巡るトランルージュ。国内で飲食が出来る乗り物としてはバスや観光列車などもありますが、路面電車はゆっくりと巡るのがいいですね。風景もゆっくり流れていきます。さらに、専用の線路があるので渋滞知らず!
また、広電西広島駅では20分の休憩時間があります。ほとんどの乗客は下車してトランルージュと一緒に撮影を楽しんでいるようですよ。
学生時代、路面電車で通学していた筆者にとって今回のルートは、数えきれないくらい通ったことのあるよく知ったルートだったのですが、特別仕様の路面電車を貸切で乗ると、また全然雰囲気も変わり、時間がゆっくり流れていいなと思いました。
県外から広島に遊びに来た友人を連れてきてあげたいなぁと思える、広島の魅力的な観光スポット(コンテンツ)の1つです。
ビール電車のお弁当付きプランの価格は198,000円で、最大定員の26人で乗車すれば1人あたり8000円以下で貸切電車に乗車できてしまうのは意外とリーズナブルだなぁと驚きました。グループで利用できる人にはとても魅力的な価格設定じゃないでしょうか。
しかし、団体での利用が難しい人にとってはハードルが高く、なかなか乗る機会が持てないのが非常に惜しいなぁと思いました。個人的な感想ですが、筆者自身、なかなか団体利用をする機会がないので、
たとえば、毎週平日の1日だけ「お弁当付き乗合プラン」のようなものがあり、1週間前までに申込人数が20人未満の場合は運行しないなどの条件付きにすれば、赤字運行もしないで済みますし、少し割高でも “体験したい!” という人はきっと多いのではないでしょうか。…と、そっと要望を呟いてみます。広島電鉄さん、ご検討頂けたら嬉しいです(笑)
トランルージュの「ビール電車」は、2023年9月5日~11月30日まで。
トランルージュ「ビール電車」
運行:1日1便のみ(※要予約)
期間:2023年9月5日~11月30日
時間:毎日 19時~20時40分
場所:広島県広島市南区松原町 広島駅発着
問合せ:082-222-2287 トランルージュ事務局