読書感想文で入賞するコツとは?3つのポイントを元教師が解説!
夏休みの宿題の定番『読書感想文』。せっかく書くなら、コンクール入賞を狙いたいという子も多いのではないでしょうか。そこで今回は、元教師の私が読書感想文で入賞するコツを3つのポイントに絞って解説していきます。
読書感想文で入賞するコツは?【3つのポイント】
小学校、中学校、高校時代の読書感想文コンクールで入賞したり学校代表として選ばれたりする作文には、いくつか共通点があります。まずは、読書感想文を書く上で押さえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。
- 字は「丁寧に・濃く・大きく」書く
- 文章の根拠となる「自分の体験談」を必ず入れる
- 本を読んだ後の行動を明確にする
ポイント①字は「丁寧に・濃く・大きく」書く
学校で読書感想文が宿題になっている場合、担任の先生はクラスの子どもたち全員の感想文を読むことになります。そんな中、学校代表の候補になる作文を担任の先生がいくつか選ぶということもあります。
読みづらい作文は印象が下がる
まず気をつけたいのは「字は大きく丁寧に書くこと」です。
- 走り書きで字がぐちゃぐちゃ
- 字が薄すぎて読みづらい
- 字が小さすぎて読みづらい
こうした作文はそもそも読み始めの印象が悪くなります。「宿題が面倒で雑に済ませた」というのは字に表れ、担任の先生ならすぐにわかります。こうした作文は正直、学級・学校代表の作品として推薦しづらいというのが先生の本音です。
必ずしも字が上手である必要はない
ここで勘違いして欲しくないのは、「書道などを習っていて字が上手ければ有利になる」というわけではないということ。字が上手・下手に関わらず、「丁寧に書いてある」というのがポイントです。感想文を読む人の気持ちを考え、
- 字は丁寧に書く
- 読みやすい濃さ(2Bなど)の鉛筆で書く
- 読みやすい大きな字で書く
といったポイントを押さえていれば、決して達筆である必要はないのです。読書感想文を「読んでもらいたい」という気持ちが伝わるような丁寧に書かれた作文はそれだけで好印象を与えます。
ポイント②文章の根拠となる「自分の体験談」を必ず入れる
読書感想文で入賞する作品は、自分の体験談が入っているものがほとんどです。誰でも書ける作文ではない、うわべの感想ではないからこそ入賞するのです。読書感想文では、
- 本を選んだきっかけ
- 本を読んだ感想
- 本を読んだ後に実行したいこと
を入れるのが良いとされていますが、
「なぜこの本を選んだのか」「なぜその感想を抱いたのか」「本を読んだ後、なぜ自分はそのような行動したいのか」といった考えの根拠を先生や審査員は知りたいのです。読書感想文を書く際には、自分の体験談を根拠としたオリジナリティの高い文章が評価されます。
ポイント③本を読んだ後の行動を明確にする
読書感想文は、本を読んだ感想を書くのは当たり前。入賞したいのであれば、もう一歩先まで書く必要があります。本を読んだ感想をただ書くだけでは、審査員の心を動かせません。
「この本を読んで〜と思った」
で終わってしまうのは勿体無いですよ。
「〜と思ったから今後はーしていきたい」といった本を読んだ後の具体的な行動が書かれているのが理想的。本を読んだ後に考えたことや思ったことに加え、自分で実際にやってみたいことや気をつけたいことなど、より具体的な行動を読書感想文の最後に書くと良いでしょう。
まとめ
夏休みの宿題で書く読書感想文は、ちょっと面倒で苦手意識を持つ子が多い印象です。そんな中、学校代表や入賞経験を一度でも体験すると苦手意識は自然となくなります。また、入賞できなくても自分の中で感想文をうまくまとめられた、という経験だけでも文章を書くこと自体が好きになるきっかけになることもあるのです。
読書感想文に苦手意識を持つと、その後大学入試や就活で必要となる「小論文」なども苦手になる傾向があります。小学生のうちから文章を書くことが嫌いにならないよう、ご家庭でもうまくサポートをしていけると良いですね。読書感想文を書く際には、以下の3つのポイントを意識してみてください。
- 字は「丁寧に・濃く・大きく」書く
- 文章の根拠となる「自分の体験談」を必ず入れる
- 本を読んだ後の行動を明確にする
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