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【京都嵐山】美しく幻想的なリフレクション!1200年前の風景と染色アートを愛でる|祐斎亭

Mamiトラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

1200年前の美の世界へ、嵐山 祐斎亭

渡月橋から川沿いを歩いて約10分。嵐山公園亀山地区に染色アートギャラリー「嵐山 祐斎亭」があります。

平安時代より貴族が別荘地として四季の移り変わりを楽しんできた1200年前の風景と染色アートを楽しめるとのこと。

紅葉が見頃を迎えるタイミングを狙って訪れてみました。

川端康成の部屋

受付を済ませ、すぐ左手にあるのが、「川端康成の部屋」です。

その名の通り、ノーベル文学賞作家である川端康成が『山の音』を執筆したという部屋なのですが、紅葉と大堰川(桂川)を一望できます。

そして部屋に置かれているトチノキのテーブルにはガラスの水鏡があり、この光景が目に飛び込んできたときには、思わず感嘆のため息を漏らしました。

丸窓の部屋

続いて、茶室の横にある「丸窓の部屋」へ。

丸窓が連結しているのもユニークですが、この部屋でも机を利用してリフレクションを楽しむことができ、再び感嘆のため息が出ました。

刻一刻と山の輝きも変わり、ずっと見ていられる美しさ。

耳を澄ませば、枝から枝へと飛び移る鳥の音や、保津川下りの船を漕ぐ音が聞こえてきます。

染色アートギャラリー

さらに奥へと進むと「染色アートギャラリー」があり、奥田祐斎さんの作品を間近で見ることができます。

独自の染色技法である「夢こうろ染」の凄いところは、光によって染め色が変化する点なのですが、実際に作品に光を当てて染め色が変わる様子も見られます。

工房の方では見慣れない道具が色々あったのですが、職人さんが気さくに教えてくださいました。

また「祐斎亭は築150年を誇る明治期の建物でね、かつては『千鳥』という料理旅館で、京都の舞妓や芸妓たちにとって憧れの場所だったんだよ」と、当時の大スターたちがどのように豪遊していたのかも教えていただけました。

夢の水鏡

最後にあらわれるのは、工房前の「絶景テラス」を通り抜けた先にある「夢の水鏡」です。

2021年10月にできたばかりで、大きなテーブルに水を張った、世界初と思われる本物の水鏡です。

テーブルには筆も用意されているので、あえて水滴を落として波紋を起こすことで、テーブルリフレクションとは違い、本物の水鏡だからこその不思議な絵模様を楽しむことができました。

この他

  • 建物の外観からは想像できないほど派手なアートが施された廊下
  • 貝合わせなどのしつらえも素敵な茶室
  • 「ぜひ見学していってください」とスタッフさんが声をかけてくださるほど個性的な「水きんくつとアート」と「金魚」という2つのトイレ

も見どころです。

何度ため息を漏らしたか分からないほど美しい祐斎亭。

見学には事前Web予約が必要で、見学料(2,000円)は当日現金で支払います(空きがあれば、当日受付も可)。

見学するシーズンにより、開館時間やライトアップの実施、お抹茶・お茶菓子の有無は異なりますので、詳細は祐斎亭の公式ホームページでご確認ください。

基本情報

ギャラリー名:嵐山 祐斎亭
住所:京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
電話番号:075-881-2331
開館時間:通常シーズン10:00〜18:00 / 紅葉シーズン(11/13〜12/5)は8:00〜21:00
定休日:展示会の開催や貸切時、年末年始
見学料:2,000円

行き方の詳細などは私のブログでも紹介しているので、合わせてご覧いただけると幸いです。

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トラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

旅ブログ「それは、世界遺産がきっかけだった。」にて、旅のお役立ち情報を発信中。世界遺産巡りを中心に気ままに世界を旅し、気に入った異国の街で、暮らすように旅することも。これまでの旅の経験を生かして、国内、特に京都の魅力をお届けしていきます。京都で暮らしはじめてから、着物や日本茶にも目覚めました。

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