都心の雨は夜遅くに雪へと変わり、ピークは6時間程度の予想
13日(日)昼過ぎから一気に降水域が広がる
南海上を通過する低気圧や寒気の影響で、あす13日(日)午後からあさって14日(月)朝にかけて、関東甲信地方で再び雪となり、山沿いを中心に大雪となるおそれがあります。平野部でも雪の積もる所が多くなるかもしれません。
降水域がかかり始めるのは、あす13日(日)昼過ぎからで、夕方にかけて一気に関東甲信全体に広がる見込みです。
午後6時の時点では、長野や山梨、関東の山沿いで、ほぼ雪と予想されていますが、まだ平野部では雨の所が多い見込みです。
夜は平野部でも次第に雪に
その後、山沿いから徐々に平野部へとみぞれや雪のゾーンが広がり、午後9時の時点では、八王子で雪となる他、東京都心、横浜、さいたま、前橋、宇都宮などで、雪が混じり始める予想です。
そして夜も更ける深夜0時には、都心付近まで雪の範囲が広がり、千葉や茨城の一部を除き、雪に変わる所が多くなりそうです。
14日(月)明け方までがピークか
今のコンピュータの予想では、14日(月)明け方頃までが雪のピークとなり、朝の通勤通学の時間帯となる午前6時以降は、多くの所で止んでくる予想です。
ですから、都心など、平野部の多くは、雪に変わってから6時間程度で、どれ位の雪が積もり、あるいは大雪となるのかが最大のポイントとなるでしょう。
なお、種々の計算の中には、朝の通勤通学の時間帯まで雪が続く計算があり、雪で降る時間が長くなればなるほど、積雪や大雪の心配が増すことになります。
気象庁がきょう12日(土)昼前に発表した大雪に関する情報によると、予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、甲信で20から40センチ、関東北部と箱根から多摩、秩父で10から20センチ、関東南部の平野部で5から10センチ、東京23区で1から5センチとなっています。
また甲信や東京、千葉、茨城では、大雪警報が出される可能性が(中)と発表されており、降水量や気温の低下次第では警報級の大雪となるおそれもある状況です。
最下層寒気(1月6日、東京都心の積雪10センチ)
都心を含む関東平野部で、雪が降るかどうかの決め手となるのが最下層と呼ばれる上空500メートル付近の寒気の強さです。
この気温が0度以下ならば、雪の可能性が生じ、0度を下回れば下回るほどしっかりとした雪で降る可能性が高まることとなります。目安としては-1度で雪が主体となり、-2度以下ならば、積もる雪になる可能性が高いと考えられます。
都心で10センチの積雪となった1月6日の様子をみると、降り始めから-2度から-3度程度が続いており、これは降れば、ほぼ間違いなく雪となる寒気の強さで、実際に降った雪は水分の少ないとても軽い雪質でした。
最下層寒気(2月10日、東京都心の積雪2センチ)
一方、おととい10日(木)の最下層の寒気は、日中いっぱい0度から-1度程度で、みぞれが主体の降り方でしたが、夜になって-1度から-2度程度の強さとなったため、湿った重たい雪が2センチ積もりました。
またこのあと-2度から-3度程度の寒気が北から流れ込んだ千葉や茨城で5センチから10センチ程度の大雪となりました。
最下層寒気(2月13日~14日、東京都心の積雪は?)
では今回はどうでしょうか。
あす13日(日)午後9時には都心あたりに北から0度以下の寒気が流れ込みますので、やはりこの頃から雪が混じり始める可能性が大きいと言えるでしょう。
さらにあさって14日(月)午前3時には、-2度以下の寒気が引っ張り込まれていますので、みぞれではない、ある意味完全な雪として降っているだろうと推測されます。
この寒気は朝の通勤通学の時間帯にかけて、さらに強まりますので、やはり降雪がいつまで続くのかが、積雪や大雪の大きなポイントとなりそうです。