WBC日本優勝で大谷翔平選手の偽アカウント出現→凍結。黒幕とされるパクリアカウントには批判殺到
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝した騒ぎに乗じて、大谷翔平選手の偽アカウントがTwitterに出現。偽アカウントを作ったとされるパクリアカウントに批判が殺到する事態となっています。
大谷翔平選手の偽アカウントが登場
問題のアカウントは3月22日に突如として現れたもので、「@shoheiohtaniii(末尾にiが2つ多い)」のIDで大谷選手本人になりすましていました。
なりすましが分かった理由としてはアイコンのおかしさや地名のミスなどもありますが、一番大きい理由は写真をパクって利用していることでした。
なりすましアカウントが投稿していた写真は、WBCの公式Twitterアカウントがすでに掲載しているものだったり、ストックフォトサービス「Getty Images」の透かしが入ったものだったりと怪しさ全開であり、このことから多くの人が注意喚起をしていました。
しかしWBCで日本が優勝したあとという興奮もあってか、問題の偽アカウントは20万フォロワーを獲得。
このあとIDと名前を変更すれば20万フォロワーを抱えるアカウントが生まれたわけですが、さすがに通報が相次いだのかアカウントは凍結処分となりました。
偽アカウントを作ったのはパクリアカウント運営者だと告発される
この凍結処分の一方で、「この偽アカウントを作ったのはこれらのアカウント運営者だ」との告発を、炎上系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が行いました。
運営者のアカウントだと指摘できる証拠として、大谷選手の偽アカウントが写真を投稿した直後に、複数のパクリアカウントがそのツイートをリツイートして拡散しているキャプチャ画像が添付されています。
たしかに画像を見るかぎりでは、控えめに言ってもなんらかの関係があることは間違いないというか、偽アカウントの拡散に関与していることは明白です。
この告発を受けて、ガレソ氏が取り上げた「大学生のきしょいストーリー」、「動物・癒しbot」、「俺のユーモアbot」、「草ツイwww」の4つのアカウントには批判が殺到しています。
パクリアカウントを放置し続けていたTwitter社の責任は?
ちなみにこれらのアカウントはインターネット上のおもしろコンテンツを権利者に無断で転載している悪質なアカウントとして有名です。とくに「動物・癒しbot」はペット動画の無断転載をめぐってしばしばトラブルを起こしています。
要するにパクリアカウント、もしくはその関係者が大谷選手の偽アカウントを作成し、その後、何らかの方法でお金に変えようとしていたというのが今回の偽アカウント出現の背景です。
本来であればこのようなパクリアカウントはTwitter社が取り締まるべきなのですが、コンテンツの権利者と多くのトラブルを起こしたり、それがメディアに報道されたりしても同社はこれらのアカウントを長く放置したままでした。
そうやって「コンテンツのパクリくらいなら許される」と甘やかしてしまった結果が、今回の大谷選手の偽アカウントを招いたように思います。
マスク氏の運営となってもう多くの人がいなくなっているのでしょうが、Twitter日本法人は今まで何をやっていたのでしょうか……。