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ゴルフのメジャー4大会すべてにリブゴルフ選手が出場できる!全英オープンに続き全米プロも正式発表。

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ゴルフのメジャー大会の1つである全米プロを主催するPGAオブ・アメリカが2月22日(米国時間)、今年の大会の出場資格を発表。その出場資格を満たしていれば、リブゴルフ選手を制限・排除することなく、受け入れる姿勢が示された。

 全英オープンを主催するR&Aは、その前日21日に出場資格を満たしているリブゴルフ選手を受け入れることを発表したばかりだ。

 リブゴルフ選手の出場に関しては、マスターズを主催するオーガスタ・ナショナル、全米オープンを主催するUSGA(全米ゴルフ協会)が先行して同様の決意を発表しており、これでメジャー4大会すべてにおいて、それぞれの大会の出場資格を満たしているリブゴルフ選手が出場できることが正式に決まった。

 今年の全米プロは5月18日~21日にニューヨーク州ロチェスターのオークヒルズで開催される。

 PGAオブ・アメリカのセス・ウォーCEOは「PGAツアーとリブゴルフの対立があることは認識している。しかし、PGAオブ・アメリカは、全米プロのフィールドを競争性の高いストロング・フィールドにすることを目指している」と語り、そのためには、PGAツアーはリブゴルフ選手の出場資格を停止しているものの、PGAオブ・アメリカはリブゴルフ選手を規定に即して受け入れることを決めたことを明かした。

 さらにPGAオブ・アメリカは、今年から新たな出場資格を設けたことも発表。インターナショナル・フェデレーション・ランキングのトップ3に招待出場枠を授けることを決めた。インターナショナル・フェデレーションはアジアツアー、日本ツアー、PGAツアー・オブ・オーストラレイジア、南アフリカのサンシャインツアーで構成されており、JGTOの選手たちにも出場チャンスが広がった。

 メジャー4大会の主催団体が足並みを揃えてリブゴルフ選手を制限・排除しないと決めたことは、今後、リブゴルフに対する世界ランキング付与の承認などメジャー大会以外のさまざまな面に影響をもたらすことが予想され、ゴルフ界はまだまだ揺れと変化が続きそうである。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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