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【富田林市】川面町の白王龍神の御利益は?東の川の氾濫を鎮め、西の水に関わる場所への守護の可能性?

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

旧喜志村地域にある川面町は、かわづらという読み方も難解地名というべきで、独特の読み方をしますね。私はついつい「かわも」や「かわめん」と呼んでしまいます。

そんな川面は、石川という川の近くにあるからそういう地名になったと考えられますが、そういう川面という場所だからこそ祀られていると思われるのが、水の神である龍神を祀る「白王龍神」です。

白王龍神の位置を確認しましょう。桜井町の東側、住宅地の中に鎮座しています。龍神は水のある所に祀られる神様で、それ自体は全国的にたくさんあって珍しくないのですが、「白王龍神」で調べると、富田林川面町の白王龍神が出てきます。

ちなみに龍神にはいくつかの種類があるそうで、白王という名前から白龍を祀っていると考えられます。白龍は中国の五行説では「金」を表し、西方を守護する龍神とのこと。白王龍神の西を見ると、粟ヶ池や美具久留御魂神社など水に関するものがありますね。

ところが地図で白王龍神と美具久留御魂神社の間に線を引いてみると、驚くことに美具久留御魂神社の別宮で粟ヶ池の北に鎮座する龍神社と美具久留御魂神社の御旅所が対角線上にあることがわかりました。

美具久留御魂神社から白王龍神に関する記述が見つからず、その関係ははっきりとはわかりませんが、もしかしたら白王龍神をこの場所に祀った人が、美具久留御魂神社を意識した可能性がありますね。

ということで白王龍神に行ってみることにしました。周辺は住宅が並んでいるところで、少し奥まったところにありました。

白王龍神に関しては、創建者や創建年代など由緒に関する情報はありません。石川の近くにあるので、洪水などを鎮めるために祀られたと考えられます。

喜志駅から地図で行き方をみるとこんな感じです。駅からは河南橋方向に歩き、途中で曲がるのですが、住宅が多く明確な目印が無いので少し迷うかもしれません。

なお、周辺に駐車場がなくかつ道も狭いので、車で行くのはやめた方が良いです。

白王龍神の前に来たところ、カメラに光が差し込んできました。強力な日差しが入り込んできただけかもしれませんが、龍神の前での出来事だけに何かありそうな気がします。

神社の入り口まで来ました。

鳥居には白王龍神と明記されています。見た目からですが、鳥居の建立は新しい気がしました。

手水舎は閉じられていました。

境内には左右に石燈籠がありました。

さて本殿の前に来ました。

よく見ると本殿の前には石橋が架けられています。龍神なので池の中の島に鎮座しているようですね。

ということで参拝しました。白龍(白王龍神?)は、金運や結婚運、仕事運などにご利益があるそうです。

この中に白王龍神が祀られているんですね。

石灯籠とは別に奉納されていたものです。左右にありますが、水が入る器のようにも見えます。

ということで、富田林川面にある白王龍神を参拝しました。住宅地の中にあり、少しわかりにくい場所にあります。

とはいえ「白王龍神」として祀られているところは。本当に珍しいようです。是非近くに来た際にでも、参拝してはいかがでしょうか。

白王龍神
住所:大阪府富田林市川面町1丁目3
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩15分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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