【足立区】竪穴式住居がある公園って?古墳時代にタイムスリップできる展示館も併設しています!
今回は、足立区北部に位置する『伊興遺跡公園』と、併設する『展示館』を訪れたので、その様子をご紹介します。
足立区には伊興遺跡の他、舎人遺跡など多数の遺跡があることをご存じでしょうか?
私たちが日々暮らしている地面の下に、昔の人々が生活していた痕跡である遺物(土器や石器など昔の人々が使った道具)や遺構(昔の家や井戸の跡)、遺跡(昔の人が生活していたことがわかる場所)などが数多く埋まっていたら。と、想像するとワクワクしてしまいますね。
そんな出土品の多くが発掘された古墳時代にタイムスリップして、当時の生活を体験するのに『伊興遺跡公園』はピッタリの公園です!
今回、『伊興遺跡公園』へは車で向かいました。
公園から少しだけ離れた場所に駐車場があります。
昔の生活を学べる見どころ満載の公園!
先ず、公園に入ると驚きの建物が!
歴史の教科書でしか見たことがなかった、竪穴式住居が建っているではないですか。
別の角度からは、ガラス越しに住居内の様子を覗くことが可能です。
当時の生活ぶりが再現されていて、人々がどんなものを食べていたかなども学べました。
伊興遺跡では、古墳時代の中頃(5~6世紀)頃の住居が最もよく見つかっているそうです。
また、公園内には「方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)」が復元されていました。
足立区地域文化課の学芸員の方によると、
「方形周溝墓は、弥生時代から作られ始めた古墳の前身をなす墓で、伊興遺跡で見つかったものは出土した遺物から、古墳時代前期に構築されたことが分かっています。」とのこと。
現在も遺跡公園の下には、調査することのできなかった多くの遺構・遺物が眠っているようです。
私たちの足元には昔の足立区の歴史が今も尚、埋まっているんですね。
遥か遠い昔に、この土地で暮らしていた人々に思いを馳せながら、公園内を巡ってみてください!
公園内に立つのぼりには、「足立が始まった1700年前にタイムトリップしよう」と書かれています。
文字通り、園内に足を踏み入れた瞬間から“タイムトリップ”した気分になってしまいました。
古墳時代の土器や勾玉やジオラマを見て、当時にタイムスリップ!
公園内には、「展示館」が併設されていて入園無料です。
古墳時代の、様々な形や用途の土器が数多く展示されています。
実際に触れられる土器のコーナーもあり、縄文土器など感触を実際に体験することもできました。
また、古墳時代の伊興遺跡をイメージしたジオラマでは、細やかに当時の生活の様子を再現しています。
毛長川流域の水に囲まれた環境で、水運によって伊興遺跡が繁栄していったことがよく分かります。
公園中央の南寄り部分では、古墳時代中期の遺物が多く散乱していたそうです。
調査員の方々が発掘した遺物がこうして展示されることで、私たちが実際に見ることができ当時の人々の暮らしを知ることができるんですね。
展示館2階からは、異なった角度から展示物が楽しめます!
2階へと続く階段を上がってみると、「図書コーナー」がありました。
座って、資料を読むフリースペースも。
2階から展示スペース1階を見下ろすと、また違った角度から展示物を楽しめます。
原寸大模型である祭祀の様子が展示されています。
1階の展示スペースからは見られなかった角度なので、ぜひ2階からも展示物を見下ろしてみてくださいね!
古墳時代に足立区で生活した人々の生活を垣間見ることができるかも!
初めて訪れた『伊興遺跡公園・展示館』でしたが、大人だけでなくこどもも楽しめる区内施設でした。
約1500年前の足立区について、知らなかったことが多く、楽しみながら学べました!
区内にこのような遺跡公園があったとは驚きでした。
「灯台下暗し」とは、まさにこの事。
興味がある方は、身近な地域で当時の生活を再現した『伊興遺跡公園・展示館』で、古墳時代の人々の暮らしを垣間見てはいかがですか?
【伊興遺跡公園・展示館】(外部リンク)
所在地:足立区東伊興4-9-1
電話番号:03-3898-9111(伊興遺跡公園展示館)
開園・開館時間:9:30~16:00(展示館の開館時間は、10:00~16:00)
休館日:12月29日から1月3日、その他教育委員会で定めた日
入館料・入園料は無料
駐車場:あり 6台(障がい者用スペース2台)