【京都市左京区】宝ヶ池で野生鹿の群れと出会った! 餌やらないでの呼びかけ 3年ぶりマラソン大会も開催
宝ヶ池は、かんがい用の溜池として江戸時代中期につくられたもので、最初はわき水をせき止めただけの小さなものでしたが、しだいに堤を高め、江戸時代後期にほぼ現在の大きさになったとされています。
昭和36年に、国立京都国際会館が北側隣接地に建設されることが決定してから、施設整備が大幅に進み、子供の楽園(昭和39年)、菖蒲園(同46年)、憩の森(同49年)、桜の森(同52年)、北園(同53年)、野鳥の森(平成4年)を次々に整備し、現在の姿になっています。(京都市ホームページより)(外部リンク)
地下鉄松ケ崎駅を降り立ち、2023年9月3日の早朝南側から「宝ヶ池公園」を散策してみました。野鳥の森ではやはり双眼鏡がないと観察は難しいようです。案内板によるとオシドリやカワセミ、ホシハジロ、シジュウカラなど65種類の野鳥の観察実績がある野鳥スポットです。北園の池や川にはアオサギやマガモと鯉がいました。
五山の送り火の妙の字のある西山を背景に宝ヶ池の写真を撮っていたら、何と、池端を駆け抜ける野生鹿の群れと出会いました。驚いたのですが、後で調べると出会うことは必ずしも珍しい光景ではないとのことでした。
鹿が住み着き、森の植物の多くを食べつくし、森の多様性や保水力も減少して、近隣の農地や住宅地にも被害が拡大している状況もあり、京都宝の森をつくる会などでは、「鹿にエサを与えず距離感を持って接する事」を広く呼びかけています。
宝ヶ池公園には、ランニングに最適な周遊コース「宝ヶ池ランニングコース」があります。この日も早朝から多くのランナーが汗を流していました。2023年9月17日には、コロナ禍で中止されていた「京都宝ヶ池ふれあいマラソン」が3年ぶりに開催されます。
「障がいのある人もない人もマラソンを通じて交流しよう」をテーマに京都で25年続いてきた「てんとう虫マラソン」を復活したマラソン大会です。この日も実行委員の人たちが準備に追われていました。
ぜひこぞって参加、応援に来てください!
「宝ヶ池公園」(外部リンク)京都市左京区上高野流田町8 075‐781‐3010