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【大阪・本町】テレビ番組「オモウマい店」に取り上げられたフレンチはおいしかった

高田強編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

この4月にスタートし人気となっているバラエティー番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」の12月7日放送分で密着を受けていたPetit Restrant Giro(プティレストラン ジロー)ですが、少し前に訪問していましたのでご報告。

 お店があるのは、淀屋橋と本町の間の瓦町。飲食店がいくつか入るビルのかなり奥なのですが、お隣は大阪のスパイカレー店で一二を争う人気のボタニカレーでした。阪神梅田本店に新店を出したばかりなので、この日はお休み。

 中の様子がわかりにくいのでちょっと勇気がいる感じです。

 店内はカウンターのみで席も8席ほど。本来のオープン時間11:30よりちょい前に入ってしまったのですが入れてくれて、「こっち座って!」と店主に促され一番奥の席に座りました。店内に流れるのはシャンソンなどのフレンチなBGM。

 1席ごとにアクリル板で仕切られていて、ランチョンマットが印象的。

 店頭の黒板で1,000円のランチにしようと決めてはいましたが、選べる前菜とメインは店主と相談かなとぼんやり思っていました。そんな感じだったのですが、番組同様、ちょっとでも悩んだら「おまかせでいい?」とかなりの圧で問われまして。勢いのままに「はい!」と答えて店主の言うがままのおまかせメニューになってしまいました。11:30を超えるとお客さんがちょこちょこと入店。

 奥では、オーナーシェフのワンオペのはずなのに、「あーバターがねぇー。できんわコレ」、そのあとには、「ドレッジっングもねえー」と誰かに話しているかのようなかなり大きめの呟き。さらに「高いよ温度がー」と客が不安になるようなことをかなりのボリュームで発声していましたが、常連さんの雰囲気をみているとどうも通常運転のよう。

 前菜は本日のスープだったようで「パンプキンスープ」。ミルキーで上品、甘すぎないのもいい感じ。かなりおいしい。

 続々入って来た常連さんらしきみなさんの注文を取り始めますが、みなさんためらうことなくスラスラと注文。店主は受ける度にフランス語を口にしながらメモを取っていきます。

 注文をきいてキッチンに戻ったシェフは、チキンのソテーを入れたフライパンを手に「あー焦げてるしー、なんだよぉ。キューに高くなるなよー」とコンロの火力にご立腹の様子。

 そのあとに出てきたのが「鶏もも肉のコンフィ」。コンロとの格闘具合を感じとって不安になっていたのですが、そんなことをみじんも感じさせないプリッとしたルックスの骨付きの鶏ももがやってきました。

 皮パリの中ジューシーなのですが、パリッが繊細で、ソースもさりげないけど複雑。味の想像がつきづらい不思議なおいしさです。フランスの三つ星店で修業された腕を感じさせていただきました。

「バターがねぇー」と入っていたわりにちゃんとバター付きで登場したパンとともにキレイにモグモグ。パンもおいしかったのですが、自家製だそうです。

 スープ到着時に「コーヒーでいい?」きかれて「はい」と答えていたため、最後にコーヒーが登場。お店でドリップされたコーヒーでした。

 お支払いしたのは税込み1,100円。番組MCの小峠さんが「あんなに人間むき出しのフレンチシェフいんるんですね」と言っていたシェフの腕は本物でした。接客で不安にさせて、料理で気分を上げる高低差作戦にのせられているような気もしました。

Petit Restrant Giro(プティレストラン ジロー)
住所/大阪府大阪市中央区瓦町4-5-3 日宝西本町ビル1F
電話/06-6231-8808
営業時間/11:30~14:00(L.O) 18:00~21:00(L.O)
休日/土・日曜、祝日

編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、SKYWARD(JAL機内誌)、おとなの週末などの雑誌やwebサイトで、関西圏の飲食店やエンターテイメントについて、記事を書いています。ほかに、電鉄、食品、製薬会社、商業施設、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作。カンテレ「よーいドン!」やMBS「魔法のレストラン」などのテレビ番組のグルメ情報コーナーでのコメント出演をちょくちょくしています。

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