Yahoo!ニュース

物価高の今、介護食のお供に納豆に再注目してみた!

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

物価高の中で、食費に対しても年々増額していく傾向がありますね。介護食も例外ではなく限られた食材の中で「どのように費用を抑えるか?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私もスーパーに行くたびに「いつもの食材が値上がりしている!」ということが多々あります。何となくいつもと同じ食材ではないと介護食を作るのには不安があるという方もいると思います。そこで私は「納豆」に改めて注目してみました。

1.納豆ならどこのスーパーでも置いてある。

2.柔らかい、納豆の粒の大きさが選べる。

3.粘りがあるのでとろみがつきやすい。

4.アレンジもできる。

5.栄養も豊富。

値段も特売だと3パックで100円を切る事もあり、値段も他のたんぱく質食品に比べたら抑えることも可能です。納豆の原材料は「大豆」です。主な栄養成分は、たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄など大豆と同じ栄養を含んでいますが、大豆には少ない脂質代謝に欠かせないビタミンB2を多く含み、また丈夫な骨を作ったり、出血を止めたりするのに必要なビタミンKも多く含んでいます。介護食を食べている人には必要な栄養素も多いこともおススメの理由です。

混ぜることで「粘り」がでるのでごはんにかけると粘りでごはんも単品で食べるよりも滑らかな口触りになります。また、ごはんにかけるだけでなく加熱調理をすると納豆独特の風味も飛び、食べやすくなります。「納豆汁」のようにみそ汁に入れることもおすすめです。ただし加熱すると失われる栄養素もありますので、その時は「栄養よりも食べやすさ」を重視して頂ければと思います。

納豆にたまごを足すとより、なめらかになりますし、卵の栄養も足されてたんぱく質の量も増えます。またネギ、みょうが、生姜、大葉などの薬味を加えるのもいいですね。少し辛いあじつけがお好みでしたら「ラー油」等も少々垂らすと風味が変わって目新しい味になります。

納豆、たまご、アボカド、お刺身(食べやすく切る)をごはんの上にのせて「どんぶり」にすると見た目も豪華になります。

また、納豆を「おかずの1つ」として考えると、おかずを考えることが少し楽になります。メインのおかず(肉か魚)、副菜(煮物やお浸し。作るのが面倒な時はおみそ汁に野菜をいつもより多めに入れてください。そうすれば1品無くても汁物で1品とカウントしても見た目は貧弱になりません。)、納豆、汁物で1食出来上がりです。私はこの献立を週に2日は組み込んでいます。多い組み合わせは、魚(焼きが多いです。)、納豆、豚汁です。この組み合わせを始めてからだいぶ献立を考えるのが楽になりました。介護メンズにも「ウケ」はよく、私も楽をしています。豚汁は冷凍の根菜ミックスを使えば野菜を切る手間も省けます。冷凍庫に1つストックしておけばいつでも豚汁が作れるのもポイントです。

価格変動が大きくなく、介護している人も食べやすい柔らかさの納豆は今改めて見直したい食材の1つです。

納豆は栄養も豊富で「体にいい」ことは確かです。しかし、どんな食べ物も「食べすぎ」はよくありません。他の食材をバランスよく食べることが介護食でも介護する人にも大切なことです。

※納豆の原材料の大豆は、アレルギーの表示義務の特定原料に指定されています。アレルギーのある方は摂取には十分気をつけて医師や看護師さんにご相談ください。

※血液の抗凝固剤「ワーファリン」を服用している方は、ビタミンKの血液を凝固する働きが、薬の効き目に影響しますので必ず医師や薬剤師さんにご相談ください。

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や歯科医、訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

めぐねこの最近の記事