【神戸市中央区】ハーバーランドのモザイク中央に立っている可愛い赤い屋根の塔の正体とは?
神戸ハーバーランドは神戸の観光地で多くの方が訪れる場所。その中心的な場所のひとつが神戸港にあるモザイクです。そのモザイクの中央あたりにある赤い屋根の塔が印象的です。ではこの塔とは一体なんなのでしょうか。その正体を探ってみました。
赤い屋根の塔は100年以上も前の大正生まれ
モザイクの建物を見たときに印象に残るのが中央に立つ赤い屋根の塔です。一見したら建築デザインとしてあの場所に作った塔のようにもみえなくもありません。
ただ、近くでこの塔をよく見てみるとかなり年季が入ったものであることがわかります。それもそのはず、この塔が作られたのは1914年(大正3年)でもう100年以上も昔のこと。さすがに赤い屋根は修復されているのがわかりますが、その他の部分は大方当時の造りを残しているように見えます。
この塔の役目は実は船の監視塔だったもの
この塔は「望楼」と呼ばれ、港で入港する貨物船の監視塔として使われていたものだそうです。今のモザイクの場所に移設されて現在に至っています。100年以上経つ建築物をこのように再利用していることは昔のことを知るきっかけにもなり有意義な歴史的建造物として引き継がれています。
この望楼には旗がかかっていますが、これは国際信号旗と呼ばれ、海上ので船舶間通信に使われている旗です。旗それぞれにアルファベットや数字の意味が振られています。この望楼にかかっている旗のアルファベットを並べていくと「「WELCOME TO MASAIC」と読むことができます。モザイク訪問への歓迎を表していたのですね。
次回にモザイクに行くことがあれば、この望楼をじっくり観察して見てみてはいかがでしょうか。
神戸ハーバーランドumieモザイク
神戸市中央区東川崎町1-6-1
ハーバーランド駅 徒歩9分