科学でわかった「キャンプの驚くべき効能」。開始後0.2秒で幸福度が急増する可能性
日本キャンプ協会インストラクターの渡邉(@clumsy_camper)です。
大自然の中に身をおくと心が潤っていくことは、誰もが実感としては知っていました。
それは個人の主観的な感想に留まらず、科学的な検証によっても、やはり同じ結論に行き着くことが明らかになってきています。
今回は科学によって明らかになった、森や山などの自然環境のありがたい効能について知見を紹介します。
キャンプ場に到着した瞬間に幸福度が上がる?
もしキャンプ場についた瞬間に、それだけで幸福度が上がることが約束されているとしたら、あなたは明日にでもキャンプに行きたくなるのではないでしょうか?
紹介するのは、イギリスのサセックス大学のグループが行なった研究(*1)です。
【研究内容】
研究チームは人間の幸福感に影響を与える要因を調べるため、2万人以上の被験者を対象に数年間に渡る調査を行ないました。
被験者は専用アプリをダウンロード。アプリから1日2回、ランダムに通知が届き、「いまの気分」と「どこにいるか」を回答してもらいました。
その結果、チームは「被験者は都会にいるときより、屋外の緑豊かな場所や自然の中にいるときの方が、確実により深い幸福感を覚えている」という結論を出しました。
しかも、その幸福度の上昇度は、「1人で過ごす時」と「友人と過ごす時」の差よりも大きく、「大好きな趣味に没頭している」ときと同程度でした。
さらに、フィンランドの別の研究によると、自然から幸福感を感じるのにかかる時間はわずか0.2秒だったそうです(*2)
この研究の結論をキャンプにあてはめると、自然豊かなキャンプ場についた0.2秒後には、私たちの幸福度は上昇し始める、と言い換えられます。
聞いただけで、キャンプに行きたくてうずうずしてくるような話です。忙しさや準備の煩わしさにかまけてキャンプに行かないことが、いかに人生の損失になっているのかを思い知らされます。
というわけでこんな記事を書いている場合ではありません。明日キャンプに行くことにしました(いま決めた)ので、今から薪と酒を買ってきます。
以上、きき酒師/日本キャンプ協会インストラクターの渡邉(@clumsy_camper)でした。
乾杯...!
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参考文献
*1 『Happiness is greater in natural environments』George MacKerron, Susana Mourato
*2 『NATURE FIX』Florence Williams