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キウム、先発ブリガム(元楽天)が初回降板も接戦制してサヨナラ勝ち<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ四球でガッツポーズのイム・ビョンウクとファン(写真:キウムヒーローズ)

12日の韓国KBOリーグは1試合が雨で中止となり、4試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

コチョクスカイドームで行われた2位のキウムヒーローズ対4位のLGツインズの対戦は1回表、キウムの先発ジェイク・ブリガム投手(元楽天)が3四死球を与え、2死満塁の場面で交代。ブリガム投手は左側の腹斜筋の痛みでマウンドを降りました。

キウムはエースが急遽降板するもその後を6人の投手でつないで、LG打線を9回まで2点に抑えました。

一方、LGの先発タイラー・ウィルソン投手も7回を被安打4、7つの三振を奪い、キウム打線に対し2失点と好投を見せました。

2-2の同点のまま迎えた9回裏、キウムは1死満塁の場面で7番のイム・ビョンウク選手が四球を選び、押し出しとなってゲームセット。キウムは接戦を制し5連勝を飾りました。

この日は首位のSKワイバーンズも勝ったため、1位と2位のゲーム差は3.5で変わりません。

◆「韓国は秋の連休に突入」

韓国は旧暦の8月15日を挟み、チュソク(秋夕)という連休になります。今年は9月12日から15日までがその期間で、韓国では旧正月と並ぶ大型連休です。

韓国は北部にあるソウルを中心とした首都圏に人口が集中していることから、連休序盤は北から南へ、終盤は南から北へと交通網が大混雑します。その影響はバス移動が基本のプロ野球選手にも及びます。

そこで今年のKBOリーグはチュソク連休中の連戦初日となる12日と14日の試合開始を通常の14時から17時に変更。3時間遅らせて編成しました。

以下が4試合の結果です。

◇9月12日(木・休)の結果

・トゥサン 5- 0 KIA(チャムシル)

 勝:イ ヨンハ

 敗:イム ギヨン

・キウム 3- 2 LG(コチョク)

 勝:オ ジュウォン

 敗:チョン ウヨン

・KT 4- 7 NC(スウォン)

 勝:パク チンウ

 敗:ペ ジェソン

・サムスン 中 止 ハンファ(テグ)

 勝:

 敗:

・ロッテ 1- 2 SK(プサン)

 勝:ムン スンウォン

 敗:パク チンヒョン

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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