長万部といえば「かにめし」!本店「自由席」で鉄旅気分を
北海道南西部にある長万部(おしゃまんべ)町。長万部の名物グルメといえば「かにめし」でしょう。
中でも「かにめし本舗かなや」の「かにめし」は日本で最も歴史がある「かにめし」であり、伝統の旨さで有名。
更に長万部駅前の本店には、鉄道旅を感じながら味わえる全席「自由席」の無料休憩所に加え、冷凍弁当の自動販売機も。
北海道長万部へ「かなやのかにめし」を味わいに出かけませんか?
元祖駅弁かにめし!伝統の美味
「かにめし本舗かなや」の歴史と現在
北海道長万部町にある現在の「かにめし本舗かなや」は、1928(昭和3)年創業。長万部駅で駅弁を販売してきました。中でも日本で最も長い歴史を持つ元祖駅弁「かにめし」は1950(昭和25)年からの発売以来多くのファンがいます。
しかし列車停車時間短縮の影響などから1998(平成10)年にはホームでの立売を廃止。更に2019(平成31)年2月には特急列車での車内販売が終わったため、駅での営業を終了しています。
現在は長万部駅徒歩2分の本店(写真)など長万部町内3か所、札幌市内2か所にある自社店舗での販売が主力です。
こだわりの伝統の味!「かなやのかにめし」
「かなやのかにめし」は白飯の上にほぐした味付け蟹肉とたけのこを散らし、その上に味付しいたけ、彩り錦糸玉子、梅、グリンピースを飾り付け、佃煮を添えています。
北海道で一般的にかにめしといえば、酢飯に蟹の身をほぐす料理ですが、「かなやのかにめし」は火であぶった蟹を塩・こしょうで味付けし、たけのこを釜でかき混ぜてほぐしたもの。特に水分を少なくしたフワッとした食感が美味しさを引き立てます。
なお「かにめし」は弁当容器にもこだわっています。吸水性が良い「シンゴン」という木材を使用した折を使用し、駅弁らしさも同時に出しました。
本店休憩所「自由席」で鉄旅気分!
長万部駅前の本店へ!
「かにめし本舗かなや」本店に到着したら写真の玄関へまず向かい、弁当を購入しましょう。「かにめし」以外にも鮭飯、「かにめし」「鮭飯」両方に入っている「かなや」で製造した佃煮「おしゃまんべ物語」などのメニューがあります。
本店は朝8時から16時(午後4時)までの営業ですが、「かにめし」が売り切れた時は営業時間が短縮される事も。なお事前に営業時間内に電話すれば、予約・取り置きが可能となっています。営業日は店舗へお問い合わせください。
長万部駅で列車を降りてから本店へ向かえば、駅弁気分がきっと高まるでしょう。でも安心して下さい。本店前には駐車場があるので、車・バイク・自転車で旅行している人も安心して購入出来ます。
休憩所「自由席」で列車に”乗ろう”!
「かなやのかにめし」を本店で購入したら立ち寄りたい場所が、販売所右側にある2017(平成29)年4月にオープンした休憩所「自由席」。
休憩所「自由席」の入口を開けると列車内かと思う空間!座席はかつて函館ー青森を走行していた快速「海峡」の座席をJR北海道から譲り受けたものです。写真では全ての座席が前方を向いていますが、座席の向きを前後に変えることも可能。
「自由席」にはTVモニターがあり、「かにめし」や「かなや」の歴史、店主が撮影した室蘭本線の前方車窓、長万部町の名所などを紹介する動画が放映中です。
更に座席上の網棚も列車と同様にありますが、網棚の上に置いた荷物は忘れないよう注意しましょう。
駅弁を食べながら鉄旅気分を体感したいけど、テーブルがなくて不便と思ったあなた。通路側の座席には写真のように「かにめし」が置ける大きさの収納式テーブルがあるので利用してみましょう。
遠方への土産&営業時間外の購入なら冷凍自販機がおススメ!
かなや本店で「かにめし」などを「自由席」で味わいたいけど、どうしても都合がつかず営業時間外になってしまう。また弁当を後で食べる他、遠方への土産にしたい。
そんな要望を叶えるべく2022(令和4)年4月、かなや本店「自由席」の右側屋外に自動販売機が設置されました。現在は自動販売機を覆う様にフードもあり、より購入しやすくなっています。
「かにめし」の他に「鮭飯」、店頭では製法上の事情から10個以上の予約を受けてから販売する「ほたて飯」などの製品があります。
なお自動販売機の製品は全て冷凍食品です。冷凍庫で保管して下さい。また食べる時は電子レンジで所定の方法で温めます。
他に通常弁当と違い木製折容器は使用されておらず、また佃煮は入っていません。
かにめし本舗かなや本店・まとめ
名称:かにめし本舗かなや本店
住所:北海道山越郡長万部町字長万部40-2
電話番号:01377-2-2007
営業日は店舗にお問い合わせください。
営業時間:8時から16時(短縮される場合があります)
ホームページ:かにめし本舗かなや(外部リンク)