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【京都市山科区】山科駅近の「和食 さくら」のにしん茶そばが新京極六角での思い出を揺さぶられるおいしさ

苑麻地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

JR山科駅から徒歩3分、外環三条の交差点を南に100mほど行き、旧京都船越珈琲がある2つ目の角を東に行って1つ目の十字路の北東角にある「和食 さくら」。2024年2月1日にオープンした和食のお店です。

店内はL型のカウンターのほか、テーブル席と小上がりになった座敷席もあります。

お昼におうかがいしたのでランチメニューを拝見すると、セットメニューが充実しています。

先にこちらでランチを食べたことがある知人から、蕎麦が薫り高く天ぷらがサクサクでおいしいと聞いていたので少し悩みましたが、今回はにしん蕎麦定食を注文しました。

茶蕎麦の風味を邪魔しないように生姜やネギの薬味が別添えになっていて、お好みで入れられるようになっています。

まずは茶わん蒸しをいただきました。小ぶりな器ながら鶏肉に銀杏など具だくさんで、最近ではあまり入っていることが少ないゆり根まで入っており、出汁がきいた味でおいしいです。

こちらは胡麻豆腐です。普通の胡麻豆腐は布巾で濾すため滑らかなのですが、胡麻の粒が入っています。そのため食むと胡麻がプチっとはじけて香ばしさが口の中に広がります。

あさりと九条ネギの白味噌のぬた和えです。ぬた和えは青ネギやイカが使われていることが多いですが、あさりは初体験です。よくある具材のイカだと海鮮味が強すぎることがあるのですが、程よい磯の香りと酸味でさっぱりとします。

メインのにしん蕎麦ですが、麺がなんと茶蕎麦です。出汁が透けるほどなのに旨味を感じる上品な味で、一口目は薄く感じたのですが口のたなびく出汁の余韻が素晴らしいです。

にしんも棒にしんではないので柔らかくとても食べやすく、繊細な味付けをされているので茶蕎麦自体のお茶の味わいもしっかりとわかり、とてもおいしいです。

もう一つのメインの鯖寿司ですが、鯖の身が大きくて分厚いため寿司自体が大きくて半分に切ってあります。昆布の色が緑褐色で高級品の昆布を使われているのがわかります。

基本鯖寿司は昆布は外して食べるですが、そのままいただいたところ鯖寿司自体がとてもおいしいのに加え、昆布の風味が豊かでびっくりしました。

にしん茶蕎麦をいただいて、現在は大文字ビルになっている今はなき新京極六角にあった茶蕎麦で有名な蕎麦屋 大文字を思い出しました。筆者が子供の時親に連れられて四条に遊びに行った際にはよく行っていて、抹茶の香りの蕎麦にちょっと大人になった気分でした。

店主さんに「ほかのお店と比べて失礼かもしれませんが、20年以上前に閉店したお店の味に出会えて、とても懐かしい気持ちになりました。」とお伝えしたところ、店主さんは大文字とはまったく関係がなく偶然の一致とのことで少し驚かれていました。

メインだけでなく小鉢に至るまでどれも美味しく、ディナーメニューも充実しており、晩御飯だけでなく居酒屋としても使えるリーズナブルなお店なので、ぜひ皆さんも行ってみてくださいね。

【店舗情報】

和食 さくら

〒607-8089 京都府京都市山科区竹鼻西ノ口町37-11

営業時間:火曜日~土曜日 11:30~14:30(L.O 14:00)、17:30~22:30(L.O 22:00)

日曜日11:00~15:30(L.O 15:00)

定休日:月曜日・年末年始・臨時休業あり

電話番号:075-275-5666

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

地域ニュースサイト号外NETで京都市山科区・東山区のライターをしています。過去6回の引っ越しもすべて京都市内という、京都LOVERな京都生まれの京都育ち。元不動産営業&ライターという地理勘と経歴を生かし、「観光地としての京都」・「地元民から見た京都」のメジャー&ニッチな情報の発信を目指しています。「古き良き祇園」・「フォトジェニックな旬なスポット」・「日常の地元情報」と、さまざまな山科区・東山区のトレンド情報をお届けしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

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