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ガンバ大阪・FWレアンドロのラストデイ。

高村美砂フリーランス・スポーツライター
退団にあたっての心情を話すFWレアンドロ

6月末での期限付き移籍満了が発表されていたFWレアンドロ。本来、6月29日の徳島ヴォルティス戦がラストマッチとなるはずだったが、6月22日に行われたファジアーノ岡山戦で警告を受け、徳島戦は警告累積のため出場停止に。それを受けて、本日の午前練習を最後にクラブを離れることになった。午前練習前にクラブ、チームへの挨拶をすませた直後のFWレアンドロの声をお届けする。

ー今日で練習は最後となる。G大阪を離れるにあたっての率直な気持ちを聞かせてください。

「ガンバ大阪は、大好きなクラブだったので、こうして離れることが決まりとても残念です。ただ、一方でやるべきことはやりきったのかなと思っています。G大阪は現時点で首位に立っていますし、僕自身も現時点で得点ランクトップタイ(13得点)と、ゴールでチームに貢献するということはできました。」

ーチームメイトには最後、どんな言葉を掛けましたか?

「1年間を通してお世話になり、感謝をしているということをまず伝えました。残念ながら今季はJ2でプレーすることになりましたが、間違いなくこのG大阪はこのままいけばJ1に戻れるクラブだと思うし、そもそもJ2にいること自体が似合わないクラブだということを伝えました。来年は絶対にJ1で頑張ってほしいということも伝えました。」

ー長谷川健太監督は岡山戦後「5月の終わりにはこのクラブを離れることがほぼ決まっていた中で、最後までチームのためによく頑張ってくれた」と話されていました。いろんな葛藤と戦いながらの6月だったとお察しします。

「おっしゃる通り少し前からG大阪を退団するという話が持ち上がっていましたし、正直、自分自身も葛藤はありました。ただ常に言い続けていたように、『ガンバのユニフォームを着ている限りは、ガンバのために走り切るんだ』という想いが常に心にありました。特に応援してくれるサポーターのために、お金を出してチケットを買い、試合を観に来てくれているたくさんの人のために、最後まで絶対にやり切るんだという気持ちで戦ってきました。G大阪は全てにおいて、高いクオリティを持ったチームだと思っています。僕がこのG大阪に戻るにあたっては、新たな気持ちでこのG大阪とともに戦うつもりでしたが、昨年はなかなかうまくいかず、J2に降格してしまいました。ですが、僕は日本の中でも数少ない高い質を持ったクラブだと思っています。選手はもちろんのこと、コーチングスタッフ、フロントの皆さん、G大阪に関わる全ての人たちがファミリーとして結びついていて、本当にいつも自分の『家』にいるような気分になれる、いい環境がありました。サポートしてくださったみなさん、応援してくださったみなさんに感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました。」

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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