今週末は強い寒気到来 東北地方の山は雪の可能性
今年は季節の歩みがだいぶゆっくりとしたものになっていて、宮城県では山での紅葉が今、見頃を迎えてきています。
ただこうして木々が色づいているような所=標高の高い所ではあす21日(土)~22日(日)に雪の降る可能性があるため車の運転などは注意が必要です。
週末に強い寒気到来
きょう20日(金)は低気圧や前線が本州付近を通過していて、東北地方の日本海側では雨の強まった所がありました。
あすになると低気圧や前線は抜けていき、今度は西高東低の冬型の気圧配置になります。そもそも「前線」というのは「暖かい空気と冷たい空気の境界線」という意味で、前線が抜けていくということは後ろにあった寒気が流れ込んでくるということを意味します。
今回の寒気はこの時季にしては強く、上空約1500mで0度以下の寒気があす~あさっては東北地方をスッポリと覆う見込みです。1500mが0度以下ということは、標高の高い山(例えば宮城・山形に跨る蔵王連峰は標高約1800m)の上では気温が0度を下回ることになりますので降るものが雨ではなく雪になります。
青森の八甲田山の初冠雪平年日は10月19日ですのでもう雪が降ってもおかしくはありません。特にあすの午後はこうした標高の高い所で雪の降る可能性が高く、また雪が積もらなかったとしても路面は凍結するおそれがあります。まだノーマルタイヤを履いている方が多い時季かと思いますので、週末のレジャーで山に紅葉を見に行く計画を立てている方などは交通情報などに十分ご注意ください。
寒気はあくまで一時的
ただこの強い寒気も、週が明けて23日(月)にはあっさり抜けていきます。来週はまた平年より気温の高い日が続く見込みで、このまま冬に向かって突き進むというわけではなさそうです。今年は紅葉などの秋らしい景色を長く楽しむことができるかもしれません。