うらなんばに新スポット誕生！

　今やインバウンド客も押し寄せ、大阪の観光スポットのひとつとなった“うらなんば”。リーズナブルな大衆店がたくさんそろいます。うらなんばのなかでも人気店が集中するのが千日前道具屋筋界隈。道具屋筋自体は、食器や厨房機器などの専門店が並ぶアーケードですが、アーケード内はもちろん、周辺にも個性的な飲食店が続々増えています。

　この人気エリアに、できた新スポットが話題になっています。

4月8日にグランドオープンした新飲食施設「道具屋筋横丁」！

2月1日から、順に開店していき、4月8日にグランドオープンしたのが「道具屋筋横丁」。道具屋筋商店と１本西側の千日地蔵尊通りのそれぞれに面し、両エリアをつなぐように施設の間には石畳を敷いた路地に店が並んだような商業施設になっています。2階建てで入居するテナントは飲食5店、物販1店の6店。

　飲食の５店は、周辺やほかのエリアで人気のお店の系列店がほとんど。それぞれが、今回の立地にあわせた個性的お店となっていいて、舌の肥えたうらなんばファンたちが注目する存在となっています。

人気店がうらなんばの中心地に合わせたお店を展開！

　「道具屋筋横丁」のお店は基本的に、人気店の系列。新展開はもちろん、エリアの雰囲気に合わせたアレンジなどを加えています。

その全５店の飲食店を紹介します。

■やさい串巻き なるとやAo

うらなんばで大人気の野菜串巻き店の姉妹店！

　新鮮な野菜に豚バラ肉をぐるっと巻き付け焼き上げた「野菜巻き串」が看板メニューのお店「やさい串巻き なるとや」。2017年8月3日のうらなんばエリアにオープンした直後から話題店となり、連日満席の人気ぶり。食べログでも3.5を超えています。

　そんな人気店がお店から徒歩2分ほどの場所にオープンしたのが系列店の「やさい串巻き なるとやAo」。本店の人気メニューをしっかり継承しつつ、独自メニューもそろえます。

　1階だけでなく、2階もある店内は、カウンターをメインに、木の風合いを生かしつつもスタイリッシュに仕上げられています。

　名物は、レタスを茶美豚のバラで巻いたレタ385円など、常時15〜16種用意する野菜巻き串。キーマカレー352円や焼きそば319円は、なるとやAoにしかないオリジナルです。

　人気店「BAR華」監修のカルダモンパイン715円やイチゴシナモン715円など、4種そろうAOカクテルや4種あるAOサワーも好評。

　ほかにも、手羽先唐揚げミント魚醤ソース660円やさつマスカルポーネ638円などの一品メニューも充実。食べる前からテンションが上がる華やかなメニューがそろいます。

■海鮮中華Ja.ChA

海鮮に定評があるチームが作る魚中華！

　「魚屋 十忠ハ九」、「季楽酒場 おっきゃがり」、「うたげどころ うおっしゅ」など、海鮮料理のお店に定評のある飲食グループが手がける中華料理店。

「気軽に飲める中華を作りたくて、2年ほど前から構想していました」とは店長の濱口宗大さん。これまで扱ってきた魚介を生かした中華料理のお店にしました。既存の海鮮系中華とは違ったアプローチの料理をラインアップしています。

　1階はカウンター席、2階はテーブル席がメイン。赤いテーブルにランタンなど、香港の街中にあるカジュアルな中華レストランのような雰囲気です。

　お店のイチオシは、Ja.ChA風四川麻婆豆腐880円やトロットロあんかけの新かに玉990円、海老とおこげのチリソース炒め979円、マッシュポテトと三元豚の黒酢酢豚979円、牛タン青椒肉絲1,320円の定番中華にこちらのお店らしいひと手間を加えたJa.ChA伍大中華。

　ほかにも、うなぎで北京ダック462円や真鯛のよだれ魚792円、マグロのレアチャーシュー902円、ハマチの棒棒魚682円、赤海老の紹興酒漬け660円など、定番中華と魚介を掛け合せた料理がそろいます。

　また、濃厚蟹みそクリーム春巻き330円やうなぎのひつまぶし炒飯1,485円などのおつまみやシメ料理も充実。

「とりあえず、ほかに見本もないし、うちでも初めてのタイプのお店なんで、お客さんの感想や要望に耳を傾けつつメニューをかためていきたい」と濱口さん。新しいもの好きのうらなんばファンたちに、驚きを提供してくれそうです。

■食堂ペスカ

エリアの歴史を知る名物イタリアンが新たなる挑戦！

　うらなんばを代表するイタリアン「PESCA なんば店」。古民家のような雰囲気を持ちながらも、モダン&クラシックな店内に一歩足を踏み入れると、どちらかというとにぎやか過ぎる周辺とはまったく違った非日常のリラックスした気分にさせてくれます。また、前菜やパスタ、リゾット、ドルチェなど多彩な料理をそろえますが、PESCA名を広めたのが名物ピザの「パイッツァ」。サクッと軽い食感のパイ生地ととろけるチーズのおいしさが画期的で人気の仲間入りをしました。

　2013年春にオープンした、創成期からうらなんば知るイタリアンが満を持して作り上げたのが、こだわり食材を全国各地から取り寄せ、イタリアンをベースに和やエスニックの要素を取り入れた料理をそろえる「食堂ペスカ」です。

　店内1階はオープンキッチンのカウンター席で、2階はアンティークテーブルが並ぶ、古民家を彷彿とさせるフロアになっています。

　じゃが芋ナムル 大葉ジェノベーゼ580円や手巻きサラダ クスクス950円、パクチー白和え650円、イチジクバター300円など、イタリアンや和食などジャンルにとらわれない前菜は、アイデアにあふれバラエティに富んでいます。

　平田牧場とんかつ トリュフ塩1,800円やトリッパと根菜の炊いたん 白味噌880円、れんこんまんじゅう　クラムチャウダ1,080円など、メイン的な料理も魅力的。

　日本酒や自然派ワインにサワー、果実酒などドリンクも豊富に取りそろえます。

　有田、信楽などの窯元を訪問し、選び抜いた器に盛られるなど、細部までこだわりが光るメニューは、価格以上のクオリティ。すでに味のわかる人たちから高く評価されています。

■寿し炉端 喜多郎寿し 道具屋筋横丁店

お値打ち寿司で人気のグループが、さらなるパワーアップ！

　大阪市中央卸売市場から入る旬食材をメインに、バラエティ豊かなシャリこまのにぎり寿司が楽しめる「喜多郎寿し」。高級食材も一皿二貫280円で、食材を取り入れ一品料理のメニューも充実していることから大人気です。直営店を、お初天神、兎我野町、十三、心斎橋、ウラなんばと大阪市内の主要な繁華街に出店。どの店も若い客であふれています。

　その最新店が「寿し炉端 喜多郎寿し 道具屋筋横丁店」。若者からの支持では、大阪でもトップクラスの寿司グループとして、来店客をワクワクさせる新たなアプローチがたっぷり用意されています。

　鯛、平目、金目鯛、あじ、いか、赤海老、煮穴子など常時25種ほど用意するにぎり寿司は、一皿二貫280円。春の鰹や夏の鱧など、定番以外に季節のにぎり寿司もそろえます。また同じ価格でとろたくなど10種以上の細巻もラインナップ。

　海老パン990円や鯛塩ユッケ1,300円などの定番に、若竹煮、本鮪カマトロなどの日替わりを加えて、30種以上そろえる一品メニューも個性的で好評です。

　系列店になく、お店のイチオシなのが、特注の囲炉裏で焼かれる焼魚。常時8種類ほど用意されていますが。「これ食べたら驚いていっぺんにファンになってくれます」と店長の國光愛香さんが自信をもってすすめるのが、大とろいわし770円。これが 店名の前に“寿し炉端”と付く意味でもあります。

　1階は、自動で回転する囲炉裏を中心としたカウンター席。

　2階は、囲炉裏のダクトのために作られた吹き抜けを囲むカウンター席とテーブル席になっています。

　囲炉裏でじっくり焼かれた魚はジューシーで、見た目も味も印象的。囲炉裏のある寿司屋としてすでに連日満席の人気ぶりとなっています。

■イタリアンチャイナバル 村塾

どこかファンタジーさを感じる異空間で味わう中華とイタリアン！

　京都の老舗ホテルで腕を振るっていたシェフの作る和食とフレンチが味わえることで知られるフレンチバル「和フレンチバル 村塾」。食べログでも3.5と高い評価を得ています。料理のおいしさは当然ながら、江戸幕末期に洋風を取り入れ始めた頃の「町家」をイメージした店内の雰囲気も人気の理由のひとつです。旗艦店的な「和フレンチバル 村塾」以外に、“深海の洞窟”をイメージした本町のBAR「NEO SHOT BAR〜深海の洞窟」や禁酒法時代の教会の屋根裏部屋をイメージした梅田お初天神の予約制シークレットビストロ「和フレンチバル 村塾 屋根裏別邸〜by Bar l'asil」と、系列店も個性的。

　その最新店が「イタリアン チャイナバル 村塾」。系列店同様、個性的で、ほかにはないゴシック感のある店内となっています。

　黒を基調とした店内の1階は、テーブル席もありますが、キッチンが目の前のカウンター席がメイン。シェフのライブ感を楽しめます。

　1階同様壁も天井も黒が基調の2階は、すべてテーブル席で半個室も用意。すべてデザインが違う7つのシャンデリアがあり、ゴシック感とラグジュアリー感が共存する空間となっています。

　こちらのお店で腕を振るうのは、「和フレンチバル 村塾」で8年修業を積み、ホテルのレストラン勤務経験もある店長の珍斉洋次郎さん。イタリアンと中華を組み合わせた料理をそろえます

　洋風メニューはピッツァ、パスタ以外に、国産牛ハンバーグ ロッシーニ風 1,090円やフォアグラカツレツ2,290円など、魅力的な料理をラインナップ。

　中華もサーロインを使ったチンジャオロースー3,180円や究極！黒酢の酢豚1,860円、たっぷり黒毛和牛モモ肉のパリパリ春巻き（1個）540円などひとひねり加えた料理がズラリ。洋中約60種類のメニューを用意しています。

　ドリンクは、名物 溢れすぎ じゃぶ飲みスパークリングワイン500円、生ビール450円、ハイボール390円などリーズナブル。また、系列にバーがあることから、各700円のジントニックやジンバック、カルーアミルクなどのカクテルが充実。桂花陳酒500円や杏露酒500円のほか、紹興酒を使ったドラゴンハイボール650円など中華によく合うドリンクもそろえます。

　中華とイタリアンの融合したバラエティ豊かな料理に、非日常空間という調味料が加わったような、ここでしか体験できないディナーが楽しめるお店です。

公式HP

行けば好みの店が見つかる最強布陣の横丁！

　どの店も“うらなんばで勝負するぞ！”というチャレンジスピリッツにあふれ、それをカタチにしたようなお店です。技ありなメニューが楽しめる個性的な店舗がぎゅっと詰まった横丁。人気店になりそうなお店ばかりなので早めに体験することおすすめします。