一見、青じそ(大葉)に見える この野草、食べられると思いますか?この野草の名前と超簡単な識別法
皆さん いつもありがとうございます。kurukoyaです。
朝に、地域の野草観察をしているのですが、例年になく温かいながらも昨今の冷え込み等で、エノコログサも次の世代に引き継ぐ準備を始めたり、いわゆる秋本番の様相を呈してきましたね。
その中でも、身近にありすぎて気に留めずに見ていた
一見 、青じそ(大葉)に思える下の植物、見たことがあるのではないでしょうか?
そう!この野草は、『カラムシ』。
イラクサ科カラムシ属 (多年草)の野草。今でこそ ほぼ雑草として扱われていますが、古来から私たちの生活に寄り添ってくれている野草で、木質化した樹皮を加工し、麻に似た繊維を作り、布や漁網に加工する目的で人工的に栽培されていたというありがたし野草なんですよね。ただその事を知っていたお陰で逆に、『ニセ大葉』なんて呼び、食べられない野草と決めつけてたのです...
が!
下に纏めたように、一見すると、青じそやエゴマなどと葉表では区別し難いのですが、ある事に気が付けば、見分け方はいたって簡単ですよ!
それは!葉の裏!!
見れば一目で判ります。カラムシの葉裏は綿毛が密生し白っぽく見えますが、青じそ(大葉)のそれには見られません。
このカラムシ、食べられるばかりか繊維質や栄養価も高く、β-カロテンやカルシウムは、ほうれん草よりも、かなり豊富なようです。しかもネバネバ野草らしい!
※うう。春先に気づいておけばよかった...。
という事で、カラムシについて簡単に調べてみましたので共有いたします。
◆可食時期、ライフサイクルなど◆
可食時期は 新芽が芽吹く春が最適で、新芽を好んでお浸しなどにするそうですが、調べる限り、野菜炒め的な食べ方をされている方もいらっしゃったり!
春~夏は生い茂り、冬になると地上部は寒さに完全に負け、霜が降りると細い茎は葉と共に枯れ太い茎のみになるようです。
ただし、地下茎は生き残り、翌春には芽吹き、春~秋は再び葉を茂らせ続けるというサイクルの様です。
という事で、可食レビューは来年の春の新芽まで待つこととして、今は、色々情報集めながら楽しみにしようと思います。
◆毒性や注意点など◆
調べる限り、この植物に関しての毒性の報告は現在はありませんが、アカタテハ(蝶)や、フクラスズメ(蛾)、ラミーカミキリ(カミキリ)などの幼虫がこの葉を好んで食しますので、茎や茎をよく観察して採取してくださいね。
◆学び◆
固定観念的に思い込んできた事が、見方を変えると、違う価値観に変わるという事に気づけました。野草に『今日のあざす』ですね!(感謝&合掌)