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優勝!ラーメン登竜門2024にて栄光に輝いたお店はコチラ

森本聡子年間600杯ラーメン女子

ラーメン登竜門初代優勝店「博多文福」直撃インタビュー

新横浜ラーメン博物館へ足を伸ばしました。
新横浜ラーメン博物館へ足を伸ばしました。

新横浜ラーメン博物館へ足を伸ばしました。

新横浜ラーメン博物館といえば全国の美味しいラーメン店の皆さまが腕を振るってくださるというラーメン好きにはたまらないミュージアムですよね。特に、全国的なラーメンブームの火付け役となった「浅草 來々軒」の復活店舗や、期間限定で出店される話題のお店が魅力の一つです。

最近では、1990年代から2000年代初頭に家系御三家と呼ばれていた「横浜ラーメン六角家」の"ラー博限定復活"や博多の人気店「博多一双」の関東初進出など、大きな話題を呼んでいます。

今回の注目店「博多文福」は、ラーメン登竜門2024で優勝を果たし、その注目度は急上昇中です。博多といえば豚骨ラーメンが主流ですが、博多文福は異例の「味噌ラーメン」で優勝を勝ち取った点が驚きなのです。

島津店主の想いが伝わるPOPは是非読みたい。
島津店主の想いが伝わるPOPは是非読みたい。

日本食であることを意識した味噌ラーメン

店主の島津さんが目指したのは、毎日食べられる「ほっこりできる味噌ラーメン」。

一口食べた感想は、こんなにも身体に負担がかからない味噌ラーメンは初めて。

北海道の濃厚な「純すみ系」や中華鍋で野菜を煽る「煽り系」ではなく、麹の風味を活かし、さっぱりとした味噌ラーメンでした。

定番の「淡麗生味噌ラーメン」
定番の「淡麗生味噌ラーメン」

九州の麦味噌や信州、仙台、北海道の味噌をブレンドし、火入れしていない"生味噌"を使用することで、味噌の豊かな香りと味わいが表現されていました。さらに驚いたのは、麺の使い方です。博多文福では太麺と細麺をミックスし、2種類の麺を一度に楽しめるようにしています。このアイデアは、横浜ラーメン登竜門でインパクトを与えるために考え出されたものです。また、クルトンのように見える食材は、実はガーリックオイルで揚げた高野豆腐。さらに、ホールのキクラゲが中央に鎮座するなど、ラーメンと日本食文化の融合が意識された仕上がりでした。

本店と同じスタイルで丁寧にラーメンを作る島津店主の威勢の良い声が響く店内。
本店と同じスタイルで丁寧にラーメンを作る島津店主の威勢の良い声が響く店内。

味噌とカレー?コレがまた合うんです!

たぬきも泳ぐ??「淡麗生味噌カレーラーメン」
たぬきも泳ぐ??「淡麗生味噌カレーラーメン」

この日は、限定麺の「淡麗生味噌カレーラーメン」も頂きました。

コチラはチャーシューの他にタヌキ(揚げ玉)がトッピングされ(文福と掛け合わされているのか?)これは化けるという意味なのかもしれませんね。こう言うシャレの効いた発想も面白く、そして美味しいは当たり前なのでしょう。

カレーと聞いて一面にカレーが敷き詰められているのか?と思いましたが、中央に味変アイテムとして添えてあるカレーがなんとも心地よく、コチラも完飲してしまう1杯でした。

このように味噌にこだわった斬新で見た事のない一杯へも期待が膨らみます。

博多文福の今後の飛躍が楽しみです。

<島津店主さんに聞いてみました>

Q. 文福の名前の由来は何ですか?

A.「20代の子に言ってもわからんとやけど、『文福茶釜』っていうお伽話から頂いた名前やんね」。この物語は恩返しの話として知られいて、店名には関係者や支えてくれた方々への感謝とリスペクトの気持ちを込めています!

ラー博の2階の昭和レトロな通りに博多文福はある
ラー博の2階の昭和レトロな通りに博多文福はある

Q.麺について詳しく教えてください。今回横浜ではミックス麺に挑戦されていますが、本店ではどのような麺を提供しているのでしょうか?

A. 本店では選べる2種類の麺を提供しています。太麺は10番の平打ち麺、細麺は24番の縮れた多加水麺です。味噌なので太麺で召し上がっていただきたいのですが、福岡では細麺の文化が根強いので、カタ麺や替玉を希望されるお客様もいます。そこで、細麺もラインナップに加えることにしました。

ラー博でしか食べれない噂の「ミックス麺」。
ラー博でしか食べれない噂の「ミックス麺」。

Q. 海外進出についても考えていると聞きましたが、将来の夢や目標についてお聞かせください。

A. 福岡市内に出店したいと考えていたところ、横浜で1年間過ごすことになりました。しかし、そのおかげで関東の方々にも「文福」の味噌ラーメンを知っていただけたのは良かったです。将来的には海外にも味噌ラーメンを日本食として広めていきたいです。福岡市と姉妹都市にある場所での展開を視野に入れつつ、現地の方々とのタイミングを見ながら進めていきたいと考えています。

Q.一風堂以外で影響を受けたラーメン屋さんはありますか?

A. 味噌ソムリエの資格を取得し、味噌ラーメンを日本食として世界に届けたいという思いがありますが、影響を受けた店は、初台にある「一福」という味噌ラーメン店です。20代の頃から通い続け、海外から帰国した際も必ず立ち寄っていました。そんな「ただいま」と言えるような街のラーメン屋を「文福」として作っていきたいと思っています。

文福の淡麗味噌ラーメンは、ほっこりする味噌ラーメン。
文福の淡麗味噌ラーメンは、ほっこりする味噌ラーメン。

【編集後記】

「文福」の店名には、昔話『文福茶釜』に込められた恩返しの精神が反映され、島津店主の感謝の気持ちが感じられました。物語にちなんで、お客様や関係者への思いを大切にしていることが、店の雰囲気やサービスにも表れているのかもしれません。博多や横浜でほっこりする味噌ラーメンという独自のジャンルを追求しながら、海外進出も視野に入れている島津店主のキラキラした瞳からは、"日本食として"味噌ラーメンを広める熱意が感じられました。ちなみに、本店には『文福茶釜』の絵本も置かれているそうですよ。

年間600杯ラーメン女子

「女性が一人でもラーメンを食べることの出来るカルチャーを広めたい」そんな思いから食べ歩きを開始して20年。47都道府県を食べ歩き、年間600杯以上を食べるラーメン大好き女子。DMMオンラインサロン「森本聡子とラーメン食べ歩き隊ッ!」やとことん女性向けに特化したラーメンイベント「ラーメン女子博」をプロデュースするなどメディアでも活躍中。2018年には株式会社Ramen Switchを設立し、世界初のラーメンジュエリーブランド「ZURU+.」をリリース。ラーメンの酒『NOODLE SAKE -春華秋冬-』プロデュース・著書『東京ラーメンコレクション』(昭文社)

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